考えを書き出してみることについて
先日、我が家の猫が天国に旅立ち、そのことでたいへん落ち込んだ時、感情を感じつくすのと同時に、私が取り組んだ、もう一つの方法です。
人間の脳は、思考を中途半端で置いておけないそうです。
感情と同じで、その思考が意識に上っているのに無視したり、じっくりその思考と共にいる時間をとらないと、
「まだ、振り向いてもらってないよね」という感じですねてしまい、
折に触れては頭の中に現われて、私たちを悩ませ続け、ネガティブな思考の場合は、どんどん膨らんで、最悪の場合、意識を乗っ取ってしまうように思います。
先日記事にしたように、感情ならば、ずっと感じ続けると、やがて小さくなりますが、
思考の場合は、そこにある思考に気づくだけでなく、書き出すことで頭の中のモヤモヤした考えや、不安が落ち着いて行きます。
誰に読んでもらうものでもないので、隠さず、正直に考えていることを紙に書き出します。
支離滅裂でもOK、字の大きさとかも気にせずダラダラ書きます。
書き出すことで、思考が可視化され、ハッキリ意識できること、思考が整理されること、時には思考の不合理な点に気づくことなどで、脳が「よし、シッカリ検討したな」と、思うらしく、
脳は、その思考を、一旦あまり頻繁に思い出さなくてもいいところに、送るようです。
すると、同じ思考が頭の中を駆け巡るスピードが落ちます。
やがて、書き出したことで、思考とそれを見ている自分の間に距離が生まれ、心が静まってきます。
私は、このやり方を、マインドフルネスヨガの先生から学びました。ジャーナリングと呼ばれる、書く瞑想なのだそうです。
詳しくは、こちらをご覧ください。
https://note.com/sati_mind/n/nc3b8c61332bd
書き出すことくらいで、と思われるかもしれませんが、やってみると、かなりこころが静まっていることを、(人によりタイムラグはありますが)実感されると思います。
ブッダの時代に書き文字があったら、ブッダもジャーナリングをお弟子さんに勧めたのかなぁなどと、チラッと思いました。
ところで、今週、4回目のワクチン接種をしたら、2日ほど、寝込みました。
身体のいろいろなところが痛むのですが、することもないですし、その痛みをじっと感じていました。
すると、痛みが少しずつ薄らいで、今度は別の所の痛みが意識に上ります。そして今度は、そっちの痛みを感じます。そんなことを繰り返すうち、
思考も感情も身体の痛みも、小さな子どもみたいだなぁと、思いました。
何も判断せず、じっと優しく目を向けて、話を聞いてあげるだけで、段々と落ち着いてくれる。
子どもと、同じだなと思いました。
どなたかのお役に立てば、嬉しいです。