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助けてくれた人の正体は...

こんにちは。
仏事支援員の倉持です。
今日は、自分の気持ちに改めて気づくことができた、そんな法要をご紹介します。

先日、49日法要の仏事支援をさせていただきました。
お父様を亡くされ、この度は奥様と長男、次男、長女、長女夫、孫の6名様が法要にご参加。
お孫様がとても元気で、雰囲気はとても和やかです。

法要が始まる前に皆様にお父様との思い出をお伺いしました。
「社会人になってから中華料理屋で、仕事の話をしたなー」
「一緒に散歩しながら銭湯によるのが好きだった」
など、普段はなかなか浮かんでこない在りし日のお姿が浮かんできます。
そんな中、ご長女様が思い浮かべたのは、家族で海に出かけ、溺れたときに助けてくれたお父様の姿です。

そのお話をするとお母様が
「違うわよ。あなたを助けたのは知らないおじさんだったじゃない!」
その場にいた皆様、大爆笑です。

しかし、なぜお父様が助けたと思っていたのでしょう。
溺れていてパニックだったとしても、知らないおじさんをお父様だと思い続けるでしょうか。

そこを紐解いていくと出てきたのは
‘お父さんなら何かあったとき絶対に助けてくれる’
というお父様への信頼。
ご長女様も「自分では気づかなかったけど、お父さんをこんなにも信頼していたんだな」と、しみじみお父様のありがたみを感じていました。

お父様のことを話していたはずなのに、自分でも知らなかった自分自身の想いに気付く。
法要ではこのようなことが多々あります。
故人様を想うだけの時間ではなく、自分自身の本当の想いにも気付くことを私たちは「出遇いなおし」と呼んでいます。
大切な時間を過ごすからこそ、意味ある時間を過ごしてほしい。
これは私が仏事支援の時に大切にしている想いです。

皆様と一緒に、出遇いなおせる法要の時間を過ごすことができるよう、これからも精進していきたいです。

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