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仏事支援員の苦悩

仏事支援員をやっていて大変なことですが、具体的にどの法要だったかは思い出せませんが、一番困ったのは、お聞きした奥様が泣き始めたときです。

こころの写真ワークで故人様を思い浮かべてもらい、いつも故人様から近い続柄の方からお聞きするので故人様の奥様に聞いたところ、ご主人のことを思い出しながら涙を流し始めました。

そのまま話ができずしばらく沈黙の状態が続き、私もどう対応してよいかわからず、そのまま待っていました。

何か言葉をかけさせていただきたいのですが、何を言っても軽くなってしまうような気がして、何も言えませんでした。

しばらくして奥様には何も触れずに、それではと対象を子供さんたちに変えてお話を聞いていきました。49日や1周忌、悲しみが深くまだお話ができない方もおり、その場合が大変苦労しました。また多くの方が比較的最近のことを思い出されます。亡くなる直前の介護していた頃のこと、病院に入って闘病中だったときのことなどが初めに思い浮かび、そのときは闘病中であまり会話もできなかったりで、あまりお話していただけないので苦労しました。

最初に思い浮かんだ最近のことを超えて、昔の元気だったときのことなど思い出していただきお話していただきたいですが、時間も制限があり、そこまではなかなか難しいです。また、27回忌、33回忌、50回忌と故人様が亡くなったのが昔になればなるほど記憶が薄れてきてあまり覚えていない方の場合もお話に苦労します。

色々と大変な仏事相談もありますが、法事は稀な機会ですので、他の人の話を聞いて故人様のことを新しく知ったり、他の人の話で新たに思い出したりと、新たな故人様に出遇えて少しでも来てよかったと思えるような法要にしていただくお手伝いができればと思いながら続けていきたいと思います。

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