企業・サークル運営とかモチベーションとかの話
ちょっと最近思うところがあったので、自分の今後の仕事のためにも書き記します。
「非契約的関係組織と労働力について」
契約関係のある集団と言えば、会社です。
契約の形態はさまざまですが、会社は人と組織をお金でつないでいます。
人は組織からお金をもらう代わりに労働力を返すという契約を結んでいます。
人は見返りがあるから働きます。
これを前提に、会社ではない、大学のサークルや、社会人スポーツ団、趣味でつながる活動集団など、非契約的な関係の上で組織されている集団の運営について考えてみます。
企業運営という面から考えると、非契約的関係は、ボランティア団体と同じです。
金銭契約があるわけではない、にも関わらず、集団に属する人は労働力を提供しています。
当然、誰にも強制されない、自分の意志で参加しているので、その集団内において労働力と活動はイコールにならないでしょう。
しかしここでは対比しやすく、労働力と表現します。
組織が前へ進んでいくための推進剤です。集団のために人が提供している、人が動いている。人は組織のために対価を支払っていると定義します。
対価というのはコスト。
会社側からすれば人件費というコストを支払っています。
労働者側からすれば人生における時間や、活動エネルギーといったところでしょうか。
支払ったコストに見合う対価を得られなければ、人はその集団を去ります。
非契約的関係の組織(ニアイコール:ボランティア団体)ではどうでしょうか?
会社は労働力に対してお賃金というコストを払います。
非契約的関係組織は、労働力に対して何も払いません。(報酬を払う場合もありますが、継続的な報酬契約ではありません→毎月お給料みたいなものを払わないということですね)
ではなぜ、人はその組織に集まるのか?参加したいと思うのか?
それは、参加した人が、組織の運営の先に、対価に見合う結果を見出しているからです。
具体的に言うと、何か創作しようと集まった団体なら、作品の完成という結果。スポーツ団なら大会での好成績。大学サークルなら方針に沿った目的。
組織がどこへ向かっていくか、ゴールはどこなのか?という目的を達成するために参加した人は動いていきます。
組織と人はこの場合、契約関係ではないので、命令はできません。「お願い」程度です。
そうなると、どこまで「お願い」の範疇で、参加者が組織に対して、目的達成のためのモチベーションを持てるか、という話になってきます。
モチベーションを保つには、会社においてはお賃金が増えることが主です。
サークルでは目的の達成に自分が関われたかどうか、その貢献度によります。
それはつまり、自分の関わりが他の人にどう思われているか?と、自分が満足しているか納得しているか?という自分本位の尺度でしか計れないのです。
参加者のモチベーションを維持しながら、サークルの運営長が船を漕いでいくのは大変、困難です。
モチベーションがある一定のラインを下回ったとき、参加者はその組織から離れていきます。会社で言う自分が提供している労働力に対して、お賃金が納得できなくなったというときと、同じ要領ですね。
このことから、会社でもサークルでも、基本的な構造は同じとわかります。
※仲良しグループはこの枠組みから除外しています。ベクトルが違いますので。
会社もそうですが、サークルも組織を維持していきたいときには、極力、労働力を低下させてはいけません。
労働力は下がり続けると、組織が維持できなくなります。
さまざまな箇所にしわ寄せがきて、運営長の心が折れた(モチベーションが切れた)ときに組織はなくなります。
わたしはその運営長を任されることが多く、自らサークル運営を望んで行ったこともありますが、一番難しかったのがこのモチベーション管理でした。
もしかしたら、企業運営を支えているのも、モチベーション管理なのではないかなと思い至り、こうして筆を執りました。
さて、このモチベーションを維持していくために、運営長はどんな方策をとればよいのでしょうか?
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