1_12_9番打者にも打順は回る。
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ぶっちゃけ!
「まずは、チャンスがチャンスであることを認識し、そして、そのチャンスを活かすことができるように、日頃から『打順が回ってきたら絶対にモノにしたい。』という気持ちでいることと、そのために努力し続けることを惜しまないようにするためです!」
あまりにもあたりまえ過ぎて、いきなり「ぶっちゃけ!」から始めてしまいましたが、これは、若いもんにとっては、一番と言っても良いほどの、本当に重要な「ぶっちゃけ!」です。
ビジネスマンの世界において、1軍も2軍もありません。スキルや経験上、そのレベルの差こそあれ、実務上、「2軍だからこの程度で良い。」なんてことは全然ありません。だから、プロスポーツなどの世界ではありませんので、入社、即戦力という訳にはいきませんが、毎日が実戦投入。既に試合に出てるメンバーなんです。
気が付いてないかもしれませんが、あなたにも打順は回っているんです。
先日、うちの会社では、”成果発表会”なるものが開催されました。この半期の自分の活動を振り返り、得ることができたことや、上がった成果について、プレゼンテーションするというものです。
我々の部は、課長を除き、課員が5人の小さな所帯ですが、聴衆の数の多少にかかわらず、人前で話しをするとなると、それ相当の準備が必要になります。
どんな成果について話しをするかを決め、話しのメインテーマを設定し、結論に至るまでのストーリー展開を考え、何度も校正を経て、ようやくパワーポイントなどを利用して、資料の作成に着手することでしょう。その資料についても、何度も修正するでしょうから、ここまででも一苦労。しかし、完成したのはストーリー展開と資料だけですから、まだまだ先はあります。その資料を利用して、実際にプレゼンのリハーサルを何度もするでしょう。慣れてないうちは、実際に話す台本を起こして、丸暗記するという人も居るかもしれません。
実際に話しをしながら資料を見てみると、”なんか変”というところがでてくると思いますので、修正して、またリハーサル、と繰り返して、だいたい完成でいいだろう、という感じなのではないでしょうか。
そして、上手くいくか不安で不安で仕方なく、ド緊張の中本番のプレゼンを行って、後で振り返っても、ほとんど記憶がない、なんて状態になってしまうかもしれません。
ちなみに、今回のプレゼンでは、入社2年目のメンバーも居ましたので、ちょうど、こんな経緯のような感じだったのかもしれません。
実際に、彼が内心どのような状態だったのかはわかりませんが、本番は、堂々と話すことができていましたし、話し方や話すスピードもちょうど良く、すごく上手なプレゼンができていたと思います。若干理解し難いところや、ロジックがおかしいのではないか、と感じるところはありましたが、全般的には話の展開も良く考えられていたし、資料も丁寧に作られていました。
この彼のプレゼンを見て、我々オヤジは何を感じるか。
一つは、「彼は、しっかりと話しをすることができる素養はある。」という認識をします。これはどういうことかと言うと、また、違った場所で同じような場面に出くわしても、ある一定の成果は上げてくれるな、という感覚を持つ訳です。さらに、「彼は、事前の準備の様子を推測するに、資料作成などの事務作業や話す内容の構成の検討もできるんだろうな。これが、たとえ、大いに先輩の助けをもらったとしても、それは十分本人の糧になっているだろうな。」という認識もします。そうすると、どれくらいのクオリティで仕事ができるようになってるな、とか、アドバイス次第では、今後もどんどん良くなるんだろうな、という感覚を持ちます。
ということで、、、もうお分かりですね。
本人が、気づいているか否かにかかわらず、”仕事をする”という意味の実践の場で、”結果を残せるか?”という意味の打順は、既に回ってきているのです。
そして、「構成部門はヒットくらい」とか「本番でのプレゼン部門はホームラン」というように、結果に対しての判断をすることで、その後、どのような仕事をしてもらうことが最適なのだろうか、とか、弱点があると考えられるので、克服できるように、一緒に考えていく必要があるな、など、そういうことを考えます。
つまり、本当の意味での仕事上の打順は、先の例で言えば、”当日のプレゼンで自分の出番がきたとき”なのですが、それだけでなく、そこに至るまでの準備の段階でも、様々な視点で打順は回ってきています。
ですから、なかなかしんどいことではありますが、常日頃から、「これは何部門の打順が回ってきてるってことかな?」と考えるくせを付けておくと、自分でも気がつかない得意なことや苦手なことが浮き彫りになって、より良くするためにはどうしたら良いだろう、と、考えるきっかけになるかもしれません。是非とも意識してほしいところです。
しかし、このお話しは、ここで終わりではありません。
ここまでのお話しは、ビジネスマンとして仕事をしていくうえでの、そして、結果を出していくうえでの、必要なスキルというか能力というか、業務を遂行するための力についてのお話しです。
しかし、実は、もっと重要なこと、もっと重要な打席、もっと重要な部門があります。
それは、「仕事とその背景にあるものをきっちりと理解し、意図を汲んで、そして、今、自分ができる最高のものになるように一生懸命に頑張ってるか?」部門です。
私のようなオヤジは、基本的に仕事ができてあたりまえだし、どのようなことに強く、どのようなことが弱いのか、というようなことについても、周りのメンバーがよく知ってくれています。だから、あまりスキル面については評価を受けることはありません。
しかし、いくつになっても問われるのが、仕事に対する取り組み方についてです。
「オヤジは、できてあたりまえ。」と言いましたが、それはビジネスマンとしての基本的なことについてです。しかし、専門分野となると、世の中にゴマンとある専門分野のうち、自分が携わっているのは一つや二つ。知らないことのほうが圧倒的に多い。
しかし、そんなオヤジも、”未知の領域のことに対する取り組み姿勢。”とか、”課題に対する突破方法とその力量”と言った視点で常に見られています。
それくらい大事なことが、この「仕事とその背景にあるものをきっちりと理解し、意図を汲んで、そして、今、自分ができる最高のものになるように一生懸命に頑張ってるか?」部門です。
ここがアウトだと、極端な話し、もう二度と打順は回ってこないかも知れません。スキル面がどれほど素晴らしくても。です。
成績が振るわないと戦力外通告を受けるくらい厳しいプロスポーツと違い、我々ビジネスマンは、明確に1軍・2軍と分けられることはないでしょうし、能力的にある一定の水準を満たしていないからと言って、試合に出なくてもよい、つまり、仕事をしなくてもよいと言われることはありません。
むしろ、逆に、どんどん試合に出て、実践を経験して、仕事に対する能力を高めることで、いちはやく戦力になってほしいと望まれているはずです。若いもんであれば尚更です。
したがって、プロ野球の世界では、1度も1軍選手として登録されたことがない選手が居るという状況に対し、ビジネスマンの世界は、どれだけ能力的に不十分であっても、試合に出る機会が必ずあるということです。つまり、たとえ9番打者だとしても、必ず打席が回ってくる位置に居るということです。
逆に言えば、たとえ下位打線の打者であっても、たとえ凡打の山を築いたとしても、試合に出場する機会が与えられ続けるし、少しでも良い結果を出すことを期待され続けている。これほど幸せなことはありません。
だから、「一生懸命頑張っているか」部門だけは、強烈に意識して、日々精進していただきたいと思います。
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