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【F1_2023】RaceFans.net ドライバーレーティング翻訳【第1戦バーレーンGP】

RaceFans.netよりドライバーレーティングが公表されていましたので翻訳し紹介します。
翻訳は筆者の意訳も含まれており、原文の意図を逸脱した文章である可能性もあり、十分にご留意のうえあくまでもご参照程度にご覧ください。
また、図や写真については転載しておりませんことをご了承ください。

参照元

2023 Bahrain Grand Prix weekend F1 driver ratings
7th March 2023, 7:15 | Written by Will Wood

2023年最初のグランプリの週末は、その前の週に行われた終日3日間のテストが同じ場所で行われていたということもあり、ドライバーはその恩恵を受けられるということで肩の力を抜いて臨むことができたようだ。
そのため、バーレーンのサーキット特性や昼と夜で変化するグリップレベルに慣れており、20人のドライバーから大きなミスや不調が出ることはほとんどなかった。
しかし、シーズン最初のレースウィークエンドで、他の選手と一線を画す活躍をした選手もいた。
シーズン開幕ということで、2023年のRaceFansドライバーレーティング第1弾をお届けする。

マックス・フェルスタッペン 7/10

予選:ポールポジション(チームメイトより1位上、-0.138秒)
オープニング・ラップ:1位(キープ)
タイヤ戦略:2ストップ(ソフト⇒ソフト⇒ハード)
最終順位:優勝(チームメイトより1位上)

・チームメイトを抑えてポールポジションを獲得。
・スタートからリードし、ソフトタイヤでの序盤のスティントを利用して引き離した。
・とりたててプレッシャーもなく、安定したペースを維持した。
・10秒以上の差をつけて優勝した。

シーズンの好調な滑り出し:ポールポジションを獲得し、先頭を走り、10秒差で勝利した。F1に簡単な勝利はないが、フェルスタッペンはターン1以降、ほとんど心配する必要はなかった。2度目のタイトル防衛に向けて力強いスタートを切ったが、グリッド上のベストマシンに助けられたのは間違いない。

セルジオ・ペレス 6/10

予選:2位(チームメイトから1位下、+0.138秒)
オープニング・ラップ:3位(1ポジションダウン)
タイヤ戦略:2ストップ(ソフト⇒ソフト⇒ハード)
最終順位:2位(チームメイトから1位下)

・FP1で最速だった。
・チームメイトにコンマ1秒遅れでフロントローを獲得。
・スタートでルクレールに先行を許したが、2セット目のソフトタイヤでフェラーリに追いつき、パスした。
・レース後半は先行するチームメイトとペースを合わせて走行し、10秒差でチェッカーを受けた。

レッドブルが上位を占めている以上、2位が最低条件だが、ペレスはその条件を簡単にクリアした。スタートではルクレールの新品ソフトの前に先行を許し2位を明け渡したが、それを取り戻すためにプッシュするタイミングは戦略的だった。その後はチームメイトとの差を、2022年に見られたようなレベルまで広げることを許さなかった。

シャルル・ルクレール 7/10

予選:3位(チームメイトより1位上、-0.154秒)
オープニング・ラップ:2位(1ポジションアップ)
タイヤ戦略:2ストップ(ソフト⇒ハード⇒ハード)
最終順位:リタイヤ(パワーユニット:40週目)

・すべてのプラクティス・セッションでチームメイトを上回った。
・新しいソフトタイヤでスタートしペレスの前に出て2位になった。
・ハードタイヤに履き替えたペレスに抜き返され、3位に後退した。
・表彰台まで目前だったが、あと17周のところで突如パワーを失った。

予選では、ターン1でコンマ2秒を失ったにしては、見た目よりもずっとレッドブル勢に接近していた。少なくとも、スタートダッシュのために新品ソフトを温存することが正しい選択だったことを2番手に上がることで証明したわけだが、それでもレッドブルの圧倒的なペースには歯が立たなかった。残り17周でマシンにダメージを負い、表彰台を逃すことになったが、そうでなければフィニッシュまでアロンソに抜かれることにはならなかっただろう。

カルロス・サインツJr 5/10

予選:4位(チームメイトから1位下、+0.154秒)
オープニング・ラップ:4位(キープ)
タイヤ戦略:2ストップ(ソフト⇒ハード⇒ハード)
最終順位:4位

・すべてのプラクティス・セッションでチームメイトを下回った。
・予選はチームメイトのひとつ下の4位だった。
・レースの大半はポジションをキープしていたが、終盤にアロンソに抜かれた。

サインツは典型的な「そこそこ」の週末を過ごした。土曜と日曜の2日間、メルセデス勢の前に立ち続けたが、フェラーリの2台の中では明らかに遅かった。最終スティントではアロンソの優れたレースペースに抗しきれなかったが、少なくともハミルトンの終盤のプレッシャーを抑え、4位を獲得することができた。

ジョージ・ラッセル 5/10

予選:6位(チームメイトより1位上、-0.044秒)
オープニング・ラップ:6位(キープ)
タイヤ戦略:2ストップ(ソフト⇒ハード⇒ハード)
最終順位:7位(チームメイトから2位下)

・すべてのプラクティス・セッションでチームメイトを下回った。
・予選でチームメイトに競り勝ち、6番グリッドを獲得した。
・スタートでハミルトンにパスされたが、序盤はギアボックスの不調があった。
・2回のピットストップでアストンマーチンの後塵を拝し8位まで後退したが、ルクレールのリタイアで7位フィニッシュとなった。

メルセデスの実力が明らかになり、ラッセルにとっては厳しい週末となった。予選では2台のメルセデスの中では速かったが、スタートで出遅れ、最初のピットストップでアロンソにオーバーカットされ、2回目のピットストップではストロールにアンダーカットされた。チームメイトとはおおむね同じペースで走り、ハミルトンとは約5秒差、ストロールとは1秒差の7位でフィニッシュした。

ルイス・ハミルトン 6/10

予選:7位(チームメイトから1位下、+0.044秒)
オープニング・ラップ:5位(2ポジションアップ)
タイヤ戦略:2ストップ(ソフト⇒ハード⇒ハード)
最終順位:5位(チームメイトより2位上)

・すべてのプラクティス・セッションでチームメイトを上回った。
・予選ではチームメイトに0.05秒差で敗れた。
・アロンソに抜かれるまでは5番手を走っており、いったん下げたものの、ルクレールのリタイアで5番手に復帰した。
・終盤にサインツを捉えたが、チャレンジできず5位でフィニッシュした。

ハミルトンとメルセデスは、自分たちの相対的なパフォーマンスの低さという現実に直面した。ハミルトンはチームメイトに予選で負けたものの、最初のスティントでタイヤの摩耗に悩まされつつも、レース全体ではチームの主導権を握った。その後、ターン10でアロンソに抜かれ、終盤ではサインツの背後に迫る走りをしたが、5位に留まった。

エステバン・オコン 4/10

予選:9位(チームメイトより11位上、-0.673秒)
オープニング・ラップ:11位(2ポジションダウン)
タイヤ戦略:3ストップ(ソフト⇒ハード⇒ハード⇒ハード)
最終順位:リタイヤ(チーム判断:42週目)

・予選でQ3に進出し、9番グリッドを獲得した。
・スタートで2つ順位を落とし、その後スタート位置が不的確だったとしてペナルティを受ける。
・フロントウィングのエンドプレートを破損し、2回目のストップで新しいフロントウィングに交換した。
・チームのミスでペナルティ消化を正しく履行できず、2度目のペナルティを与えられた。
・ピットレーンで0.1km/hオーバーし、スピード違反で3度目のペナルティを与えられる。
・42周目にリタイヤとなった。

オコンは、予選でまずまずの結果を残し、開幕戦のポイント獲得に期待がかかったが、レースは急速に悪化してしまった。スタート時にグリッドから外れていたためにレアなペナルティを受け、スタート後にフロントウイングにダメージを負い、その際のピットインで自らの過失ではない要因で2度目のペナルティを受けたが、その後ピットレーンのスピードリミッターをわずかに早く解除したことで3度目のペナルティを受けた。開幕から散々な結果となってしまったため、チームは車を停めリタイアすることを選択した。

ピエール・ガスリー 6/10

予選:20位(チームメイトから11位下、+0.673秒)
オープニング・ラップ:19位(1ポジションアップ)
タイヤ戦略:3ストップ(ソフト⇒ハード⇒ハード⇒ソフト)
最終順位:9位

・予選のピットレーンでのスピード違反で罰金処分を受けた。
・トラックリミット違反のため最終ラップを削除され、20位でQ1敗退となった。
・レース中に順位を上げていき、VSCでピットインしたあとにアルボンをパスし、9位で2ポイントを獲得した。
・一時ファステストラップを記録するも、周に更新されボーナスポイントを阻まれた。

ガスリーにとってアルピーヌでの初めてのレースウイークは、予選Q1の最終ラップでスチュワードによってトラックリミット違反を取られ、20位でQ1敗退となり、大きく出遅れた。しかし、レースではそれを補って余りある力強い走りを見せ、ボッタスに1秒差まで迫る9位でチェッカーフラッグを受け、新しいチームのために2ポイントを獲得した。

ランド・ノリス 6/10

予選:11位(チームメイトより7位上、-0.449秒)
オープニング・ラップ:10位(1ポジションアップ)
タイヤ戦略:6ストップ(ソフト⇒ハード⇒ソフト⇒ミディアム⇒ハード⇒ソフト⇒ソフト)
最終順位:17位

・サージェントと全くの同タイムでQ2に滑り込んだ。
・空気圧の不具合が発生しスロー・ストップに陥った。
・レース中に6回もピットインしたが、入賞圏外にとどまった。

ノリスはQ2で他のマシンを圧倒し、レースも順調なスタートを切ったが、空気圧の問題が解決できず、結局彼の午後はテスト走行をもう少し延長したに過ぎないものとなってしまった。彼はレースを通じて6回ものピットインをおこなったが、それでも最後はチェッカーフラッグを受けていた。

オスカー・ピアストリ 5/10

予選:18位(チームメイトから7位下、+0.449秒)
オープニング・ラップ:16位(2ポジションアップ)
タイヤ戦略:実施せず
最終順位:リタイヤ(電気系統:14周目)

・予選ではチームメイトより0.5秒遅く、Q1敗退となった。
・スタートで2つ順位を上げ、16位を走行していたが、電気系統のトラブルに見舞われた。
・ステアリング交換をしたが問題解決に至らず、早期リタイヤとなった。

1年以上待たされたピアストリのF1デビューは、忘れられないものになった。チームメイトに続いてQ2進出を果たすことはできなかったが、スタートで順位を上げた。しかし、13周を走ったところで突如電気系統のトラブルが発生し、レースは終了した。

バルテリ・ボッタス 7/10

予選:12位(チームメイトより1位上、-0.030秒)
オープニング・ラップ:8位(4ポジションアップ)
タイヤ戦略:2ストップ(ソフト⇒ハード⇒ハード)
最終順位:8位(チームメイトより8位上)

・プラクティスではすべてチームメイトを下回ったが、予選では競り勝った。
・スタートで4つ順位を上げ、その後はずっとトップ10圏内を走行していた。
・前を行くメルセデスのラッセルにはついていけず、8位でチェッカーを受けた。

ボッタスはまたしても堅実なスタートを切り、アルファロメオのシーズン開幕に希望をもたらす4ポイントを獲得した。素晴らしいスタートにより最初のスティントでよいポジションを取り、1回目のピットストップ後には一時アロンソの前に出た。アストンマーティンが4番目のトップチームとしての地位を確立したため、ボッタスは8位で「ベスト・オブ・ザ・レスト(中団勢のトップ)」の栄誉を手にした。

周冠宇 5/10

予選:13位(チームメイトから1位下、+0.030秒)
オープニング・ラップ:17位(4ポジションダウン)
タイヤ戦略:3ストップ(ソフト⇒ハード⇒ソフト⇒ソフト)
最終順位:16位(チームメイトから8位下)

・3回のプラクティス・セッションすべてでチームメイトを上回った。
・予選ではチームメイトのひとつ後ろで敗退した。
・オープニング・ラップで4つ順位を落とした。
・VSCでステイアウトしたことにより2つ順位を上げ、リスタートでデ・フリースをパスした。
・遅めのピットインでソフトタイヤに交換し、アルピーヌからファステストラップ・ポイントを奪い取った。

レッドシグナル消灯の瞬間まで、周は堅実な週末を過ごしていた。予選ではチームメイトのボッタスのタイムに迫る勢いだったが、レースではレーシング・ライン外からのスタートでホイルスピンを起こし、順位を落とすと、ノリスが先導するDRSトレインに巻き込まれてしまった。中盤のスティントではボッタスに対しタイムを稼いでいたが、VSCの影響でタイムロスをしてしまった。最終、彼はチームの作戦を遂行し、アルピーヌからファステストラップを奪うことに成功した。

ランス・ストロール 7/10

予選:8位(チームメイトから3位下、+0.500秒)
オープニング・ラップ:9位(1ポジションダウン)
タイヤ戦略:2ストップ(ソフト⇒ハード⇒ハード)
最終順位:6位(チームメイトから3位下)

・プレシーズンテストに参加できず、新車での走行時間がほとんどないまま週末を迎えた。
・手の手術と足の指の骨折から回復していないため、鎮痛剤を服用した。
・FP1ではイグニッション・トラブルで多くの時間を失った。
・オープニングラップでチームメイトと接触したが、幸いにもマシンにダメージを与えなかった。
・最初の2つのスティントはチームメイトのペースについていけたが、最終スティントで後退し、ラッセルの前の6位を獲得した。
・すべてのセッションでチームメイトを下回った。

通常であれば今回のストロールのパフォーマンスは、週末にチームメイトと差がついたため、6点満点での評価となるはずである。しかし、今週の彼は週末までのサーキット走行時間が最小限であったことと、手の負傷のあと明らかにレースでのフィッティングが十分でなかったことが評価された。彼はメルセデスを破ったものの、アストンマーチンの2台のレースを早々に終わらせる危険性と紙一重だった。

フェルナンド・アロンソ 8/10

予選:5位(チームメイトより3位上、-0.500秒)
オープニング・ラップ:7位(2ポジションダウン)
タイヤ戦略:2ストップ(ソフト⇒ハード⇒ハード)
最終順位:3位(チームメイトより3位上)

・FP2、FP3で最速タイムを記録した。
・予選ではメルセデスの2台を抑えて5番グリッドを獲得した。
・スタート直後の4コーナーでチームメイトに接触され、順位を落とした。
・ハミルトンをパスしてターン10へ、さらにサインツをパスしてターン11へ
・レッドブル勢以外で初めて表彰台を獲得したが、ルクレールのリタイアがあってのことだった。
・すべてのセッションでチームメイトを上回った。

この週末で最も優れたパフォーマンスを発揮した。プラクティスで2度最速を記録し、予選では5位と健闘したが、もっと上を目指していた。スタートでチームメイトに接触され、メルセデスに順位を奪われたが、レースではマシンのスピードをフルに発揮し、ルクレールのリタイヤのあと、見事なオーバーテイクを見せて最後の表彰台を獲得した。

ケビン・マグヌッセン 5/10

予選:17位(チームメイトから7位下、+0.688秒)
オープニング・ラップ:18位(1ポジションダウン)
タイヤ戦略:3ストップ(ハード⇒ハード⇒ソフト⇒ソフト)
最終順位:13位(チームメイトより2位上)

・予選では最終ラップにトラフィックに巻き込まれ、Q1を突破できなかった。
・出走ドライバーで唯一ハードタイヤでスタートし、最後尾に落ちてしまった。
・最後の2スティントはソフトで順位を上げ、デ・フリースを抜いて13位でフィニッシュした。

マグヌッセンは、ペレスが最後のQ1タイムを落とさざるを得なかった原因だと非難したが、それは言い訳に過ぎない。日曜日では、ハードタイヤでスタートしたのは間違いだったようだがそれを取り戻していた。チームメイトの前を行く13位でフィニッシュしていたが、マシンがラバーを踏んでしまっていたので、それ以上のことはできなかったはずだ。

ニコ・ヒュルケンベルグ 4/10

予選:10位(チームメイトより7位上、-0.688秒)
オープニング・ラップ:14位(4ポジションダウン)
タイヤ戦略:3ストップ(ソフト⇒ハード⇒ハード⇒ソフト)
最終順位:15位(チームメイトから2位下)

・チームメイトがQ1で敗退したあと、初のQ3進出を果たした。
・スタートで4つポジションを落とし、オープニングラップのターン4でオコンと接触したことによりフロントウイングにダメージを負った。
・2回目のストップで新しいフロントウイングに替えたことで、チームメイトに遅れをとった。
・マグヌッセンの後塵を拝し、15位でチェッカーを受けた。
・5回のトラックリミット違反で合計15秒のペナルティを言い渡された。

シューマッハからヒュルケンベルグへの交代は彼の経験を買ってのことだったはずだが、チームでの最初のレースは2022年にシューマッハが経験した難しい状況と大差ないように感じられた。予選でのパフォーマンスは良かったが、スタートでオコンと接触して順位を落とし、レース序盤を棒に振った。また、200回近く出走しているF1ドライバーが、1レースで5回もトラックリミット違反を受けるようなことはあってはならない。

角田裕毅 6/10

予選:14位(チームメイトより5位上、-0.721秒)
オープニング・ラップ:15位(1ポジションダウン)
タイヤ戦略:3ストップ(ソフト⇒ハード⇒ハード⇒ソフト)
最終順位:11位(チームメイトより3位上)

・2023年の初挑戦でQ2進出は驚きだったが、新しいソフトが残っておらず、14位で敗退。
・オープニングラップでヒュルケンベルグに抜かれたが、4周目に抜き返した。
・サージェントをアンダーカットしたが、アルボンに迫ることはできず、11位でポイント獲得を逃した。
・すべてのセッションでチームメイトを上回った。

角田がこれまで楽しんできたような強力なシーズンスタートを今年は切ることができなかったが、それでも文句の付け所はなかった。タイトな中団勢のQ1を突破したことがプラスに働き、スタートでヒュルケンベルグに奪われたポジションを取り戻すことに成功した。レース後半、アルボンのリアウイングを見つめ続けたが、ストレートで追いつくことができず、11位でポイント獲得を逃した。

ニック・デ・フリース 5/10

予選:19位(チームメイトから5位下、+0.721秒)
オープニング・ラップ:20位(1ポジションダウン)
タイヤ戦略:2ストップ(ソフト⇒ハード⇒ハード)
最終順位:14位(チームメイトから3位下)

・予選最終ラップでのミスが響き、最も遅いタイムでのQ1敗退となった。
・スタートで後方に下がったが、着実に順位を上げていった。
・チームの指示によりVSCでピットインしなかったため、11位に浮上したが、4台に抜かれ14位でフィニッシュした。
・すべてのセッションでチームメイトを下回った。

昨年、モンツァで鮮烈なデビューを飾ったデ・ブリースにとって、「地に足がついた」瞬間であった。すべての週末を通じて角田に及ばず、予選もQ1敗退となったが、レースペースは良く、徐々に順位を上げていった。チームもVSCでピットインしなかったのはミスだったと認めており、ピットインしたマシンをほとんど守れず、結局14位でフィニッシュした。

アレクサンダー・アルボン 8/10

予選:15位(チームメイトより1位上、-0.191秒)
オープニング・ラップ:12位(3ポジションアップ)
タイヤ戦略:3ストップ(ソフト⇒ソフト⇒ハード⇒ソフト)
最終順位:10位(チームメイトより2位上)

・チーム代表のバウエルズによると「より遅い」リアウイング構成で走った。
・余裕をもってQ2進出を果たしたが、唯一のQ2ラップでフロントウイングに不具合が生じ、15番グリッドとなった。
・ドラッグの低いセッティングを駆使し、広報にいる理論上の速いマシンを引き離した。
・終盤の角田のプレッシャーをはねのけ、最後の1点を守り抜いた。

まさに "アレックス・アルボン "なパフォーマンスだった。Q3進出を逃したのは残念だが、スタート時の混戦を勝ち抜き3つ順位を上げ、終始力強い走りを見せた。シーズン序盤の「最も遅い」クルマで、優れたディフェンス能力を発揮し、見事にポイントを獲得した。

ローガン・サージェント 7/10

予選:16位(チームメイトから1位下、+0.191秒)
オープニング・ラップ:13位(3ポジションアップ)
タイヤ戦略:3ストップ(ソフト⇒ソフト⇒ハード⇒ソフト)
最終順位:12位(チームメイトから2位下)

・この週末、チームメイトより理論上速いリアウイングで走った。
・ノリスと同タイムでのQ1敗退に落胆した。
・アグレッシブなオープニングラップで3つ順位を上げた。
・レース中は、チームメイトのアルボンのペースに合わせることができた。
・VSCでピットインしてソフトタイヤを装着、周をパスして12番手に上がり、チームメイトから10秒以内の差でフィニッシュした。

プロフェッショナルで成熟したF1デビューの週末となった。初挑戦でQ2到達にほぼ成功しており、レースでもスタートで優れたレース勘を発揮してオープニングラップで順位を上げ、アルボンのペースについて行った。この週末に最も印象的なルーキーだった。

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