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【F1海外記事翻訳】角田「今はアルファタウリのリーダーとしての自覚がある」【it.motorsport.com_2023/5/14】

角田「今はアルファタウリのリーダーとしての自覚がある」【it.motorsport.com_2023/5/14】
it.motorsport.commotorsport.comイタリア語版)にF1角田裕毅選手関連の記事が公開されておりましたので、翻訳し紹介します。
翻訳は筆者の意訳も含まれており、原文の意図を逸脱した文章である可能性もあり、十分にご留意のうえあくまでもご参照程度にご覧ください。
本件は特に、原本がイタリア語であり、訳者のイタリア語への理解不足から誤った翻訳がある可能性があることをお詫びするとともに、もし決定的な誤りなどがありましたらご指摘などをコメントなどでいただけますと幸いです。

参照元

角田は昨年に比べ、アルファタウリのリーダーとしてより大きな責任を背負うことになった。それはこの日本人自身がチームの安心材料となるべく、果たそうととしている役割であり、それは過去2シーズンと比べてメンタリティが大きく変化していることと密接に関係している。

Di:Gianluca D'Alessandro
14 mag 2023, 18:31

2022年シーズン終了とともにピエール・ガスリーがアルピーヌに移籍したあと、角田裕毅はアルファタウリにおける最も経験豊富なドライバーとして注目されるようになった。この日本人ドライバーはF1で3年目を迎え、浮き沈みの激しい2つのシーズンを経て、今年はその才能を発揮することについて言い訳の許されないシーズンとしなければならなかった。

これまでのところ角田は、オーストラリアとアゼルバイジャンの両グランプリで10位以内に入り、2ポイントを獲得しているほか、3度にわたってトップ10付近にとどまっている。

ファエンツァのチーム代表であるフランツ・トストは、トップカテゴリーのマシンを完全に理解し、評価されるためには、少なくとも3年間のF1参戦が必要であるという事実を隠すことなく語っている。

特に新世代のグランドエフェクトカーは、以前のレギュレーションよりもシンプルで、より速く、より一層限界に挑むことができるという点について、角田も同意している。

「フランツ(トスト)が言っていたのは、クルマを理解することだと思います。私は少し苦労しましたが、今もまだ別の方法で学んでいるところです。特に昨年はピエール(ガスリー)と比べると、ドライコンディションでは同等かそれ以上のレースができたと思います」と、日本人ドライバーは説明した。

「マシンから引き出せる性能という点でいえば、確かに年数が経てば経つほどそれが大きくなっていきます。けど、そうですね。3年目でも十分に役に立ちます。しかし同時に、今のマシンはルーキーにやさしいと思います。今の18インチタイヤは、2021年型のマシンほど速くはないですからね。あれからすごく変わったと思いますよ。2021年のマシンはまず限界まで持っていくのが大変だと感じていたのですが、今のマシンはまだ少しコントロールしやすいので、それが(限界を引き出す)役に立っているのかもしれませんね」

2022年から2023年にかけて、チーム内のリーダー的な役割をはじめ、さまざまなことが変化している。ガスリーが去った今、角田は最も経験豊富なドライバーであり、特にまだ学習段階のルーキー、デ・フリースがチームメイトであることから、チームの中心的存在となっている。この日本人ドライバーの双肩にかかる責任は重たいが、「どんなマシンであっても結果を残してくれるドライバーがいる」という安心感はチームにとって重要なものだと、角田は考えている。

「そうですね、間違いなく(リーダーとしての自覚を)持っています。特に3年目ということもあり、ピエールを失ったことでチームには"信頼できる人"が必要だと僕は思っています。特に今、マシンはパフォーマンス面で困難な状況にあるため、僕は新たな原動力を与えることができる存在でなければなりません。だから、少なくともサーキットでのパフォーマンスという点では、できるだけ良い結果を持ち帰りたいと思いますし、"どんなマシンが与えられても、少なくともユウキは100パーセントの力を発揮してくれる"と思ってもらえるようになりたいですね」

「特に強く感じているのが、ピエールがいたころ、特に2021年にはなかったと思うのですが、チームにドライバーのパフォーマンスについて心配させたくないということです。そのような意味では、よりリーダーシップを発揮できるようになったと感じています。リーダーとしての自覚が芽生えてきました」と角田は説明した。

もうひとつの重要な要素としては、昨年までは気持ちが散っていた部分があったが、今ではすべての準備、すべての予選、すべてのレースで全力を尽くそうという、これまでとは異なるメンタリティに変化したという点である。「悔いのないようにしたい」という思いと、「F1が自分の人生の中でいかに中心的な存在であるか」という思いが、この変化の元となる2つの中心テーマとなっているということだ。さらに、今年の契約問題もまだ解決していないものの、この日本人は、まだ今よりも自分の将来がわからなかった2022年に、重くのしかかっていたこの話題を払しょくしてレースに集中したかったと説明した。

「まず、何はともあれ、特に3年目となる今年は、昨シーズンまでと同じようにやっていたら、すべきことがわからずできなかったようなことも、今の自分であればできるようになったと思っています。昨年はどのレースでも「もっとできるはずだ」という思いがあったし、特に予選ではそういう思いが強くありました。3年目の今は何が起こるかわからないし、このままでは居場所がなくなってしまうことに気づきました。だから、自分にとってF1がどれだけ大切か、モータースポーツがどれだけ大切か、について考えることができるようになったんです」

「ドキュメンタリーをいくつか見て、それは自分にとってものすごい助けになったんですが、F1で全力を出し切れずに消えてしまったような、後悔だらけの男にはなりたくないと思ったんです。だから、こうしたマインドセットのようなことが僕を強くしてくれますし、プロとして、他のあらゆることにおいて、今こそ本当に自分を変えるべき時なんだと気づかせてくれたんです」

「ただし、無理やり変化させようということではなく、できるだけリラックスして臨むようにしました。いつも通り快適に、そして同時に、すべてのレースを楽しみ、自分の最高のパフォーマンスを発揮し、最大限の努力で臨めるように取り組んでいきたいんです」

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