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【F1海外記事翻訳】アルファタウリ:シーズンを良い形にするまで何度アップデートを行うか【formulapassion_2023/5/2】

アルファタウリ:シーズンを良い形にするまで何度アップデートを行うか【formulapassion_2023/5/2】
formulapassion.itにF1角田裕毅選手関連の記事が公開されておりましたので、翻訳し紹介します。
翻訳は筆者の意訳も含まれており、原文の意図を逸脱した文章である可能性もあり、十分にご留意のうえあくまでもご参照程度にご覧ください。
本件は特に、原本がイタリア語であり、訳者のイタリア語への理解不足から誤った翻訳がある可能性があることをお詫びするとともに、もし決定的な誤りなどがありましたらご指摘などをコメントなどでいただけますと幸いです。

参照元

バクーでは、ファエンツァのチームがウイングとカウルに数々のアップデートを施し、メルボルンでの新ボトムと合わせて、今年2度目のポイントを獲得に貢献した - by CARLO PLATELLA

Pubblicato il 02 Maggio 2023 ore 18:30

アルファタウリの開幕2戦は決して穏やかではなかった。AT04は期待に応えられず、ハース、ウィリアムズと並ぶ下位勢3チームのひとつとなり、チーム売却の噂さえ出ていた。しかしバクーでの巻き返しにより、アルファタウリに再び笑顔が戻った。なんと、2023年からローラン・ミーキーズが新チーム代表に就任しマラネロからファエンツァに重要なスキルをもたらすという、公式発表が届いている。一方、AT04は新たなアップデートを施し、理論的には不利となるはずのサーキットで、予想外のポイント獲得に成功した。

新型ウイングとビームウイング

冬には、テクニカルディレクターのジョディ・エギントンが、2022年のAT03に対して少数ながら大きな開発パッケージが到着した後、2023年にはシーズンを通して定期的にサーキットにアップデートをもたらすことができると約束した。そのため、今シーズンのファエンツァとビスターの技術・生産部門は、より多忙を極めているようだ。実際メルボルンでは、ジェッダで導入された高速仕様のリアウイングに続いて、新しい低速仕様リアウイングが到着していた。

リアウイング 引用元:https://www.formulapassion.it

バクーに到着した新しいリアウイングは、2番目の高速仕様(負荷の少ないバージョン)だ。以前のウイングと比較すると、新しいウイングは直線的でなく、よりスプーン状のメインプロファイルを示している。また、可動フラップと垂直エンドプレートストリップの接続も変更されており、この部分はいくつかのチームが多くの実験を行っている部分である。

フロントウイングは、後部の負荷の増強を補うために、新しい調整可能なフラップが装着され、以前のバージョンよりも視覚的に緩和されている。

フロントウイング 引用元:https://www.formulapassion.it

しかし、アルファータウリはこれに満足せず、空力効率を調整するために、ディフューザーからの抽出効果に影響を与え、ボトムから発生する負荷や抵抗に影響を与えるビームウィングに特に力を注いでいる。バクーでは、2つの新バージョンがテストされた。最初のものはジェッダ版との違いは顕著だが、2つの段階仕様を持つ構造を有している。一方、2つ目のビームウイングは段階が1つで、このソリューションでグランプリを争うことになった。

ビームウイング① 引用元:https://www.formulapassion.it
ビームウイング② 引用元:https://www.formulapassion.it

カウルデザインの変更

AT04の欠点である直進性を高めるために、ファエンツァとビスターはボディワークにも手を入れた。実際、バクーでは、サスペンションアームの根元に被さるほど下部のフレアを抑えた新しいカウルが登場した。一方、ボディワークの上部は、リアウィング下の流れを加速させるために、下方向へのスライドがより強調されたデザインになっている。

カウル 引用元:https://www.formulapassion.it

また、リアホイールのアセンブリにも空力的な工夫が施されている。ブレーキエアインテーク内の冷却ダクトが見直され、バルクヘッド内に見える小さなフローコンベヤが2倍に増えたことも示唆されている。また、ホイールユニット周辺にも、バネ下荷重を高めるための空力的な工夫が施されている。

リアホイール周辺 引用元:https://www.formulapassion.it

スピードとメカニカルグリップの向上

これらの低負荷パッケージは、AT04の欠点とされていたストレートスピードの改善につながっているようだ。ジェッダでアルファタウリは2台ともにQ1落ちしてしまうようなマシンだったが、バクーではAT04がストレートで中位につけるようになったことを示す速度が計測された。しかし、角田のポイント獲得は、単にスピードの進歩の結果だけではない。

すでにメルボルンでは、アンダーボディを一新し、ベンチュリーダクトやディフューザーの形状まで変更したものを持ち込んでいた。その目的は、ブレーキング時の荷重を増やすことと、空力的な負荷をあまり減らすことなく、車高を高くして走行できるようにすることである。そうすることで、サスペンションユニットを柔らかくすることができ、特に低速コーナーでのメカニカルグリップを得ることができる。メルボルンのサーキットでは低速コーナーが少なく、テストには適していなかったが、バクーの狭い路面では見事に新しいフロアがマッチしていたはずだ。角田が獲得したポイント以上に、アゼルバイジャンの週末は、より安定したマシンを手に入れることができたという、最高のニュースとなった。

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