見出し画像

【F1海外記事翻訳】チームボスがデ・フリースについてマルコに反論「そのニックへの期待は幻想だ」【racingnews365.nl_2023/6/11】

チームボスがデ・フリースについてマルコに反論「そのニックへの期待は幻想だ」【racingnews365.nl_2023/6/11】
racingnews365.nl(racingnews365オランダ語版)にF1角田裕毅選手関連の記事が公開されておりましたので、翻訳し紹介します。
翻訳は筆者の意訳も含まれており、原文の意図を逸脱した文章である可能性もあり、十分にご留意のうえあくまでもご参照程度にご覧ください。
本件は特に、原本がオランダ語であり、訳者のオランダ語への理解不足から誤った翻訳がある可能性があることをお詫びするとともに、もし決定的な誤りなどがありましたらご指摘などをコメントなどでいただけますと幸いです。

参照元

ヘルムート・マルコはニック・デ・フリースについて、アルファタウリのチームリーダーにすることを望んだが、6ヵ月が経った今、それはまだ遠い先の話だ。チームのボス、フランツ・トストは、オランダ人を擁護した。

Auteur
Jesse Janse

ニック・デ・フリースは、昨年のイタリアGPでウィリアムズのアレックス・アルボンの代役として活躍したあと、レッドブルと契約し、姉妹チームのアルファタウリに所属することとなった。ニックがチームボスであるトストのファーストチョイスではなかったことは、そのオーストリア人が認めている。つまり、ミック・シューマッハのことだ、と彼はFormel1.deに語った。

「ミックは2023年のシートを持っていませんでしたが、ピエール・ガスリーがアルピーヌに移籍したことで我々のシートがひとつ空きました。その年のモンツァまでは、誰が我々のシートに座るのかが明確ではなかったので、当時私は、論理的にはシューマッハのことを考えていました。というのも彼は、周りが思っているよりもずっと優れていると思っていたからです。しかし、私のその案は却下されました。そして今、私たちの元にはニック・デ・フリースがいます。今の私に言えることはそれだけです」

期待

開幕から7戦が経過し、デ・フリースはまだマルコの期待に応えることができていない。実際、彼にはアルファタウリのリーダーになってもらい、角田を手玉に取ってもらいたかったのである。しかし、現実にはそれがむしろ逆になっているが、トストにとってそれは起きるべくして起きたことのようだ。

「そこにはいくつかの考慮すべき要素があります。まずひとつに、ユウキはとても、とても速いということです。多くの人はまだそのことに気づいていませんが、才能という点で言えば、彼は最高レベルの選手なのです。ピエール・ガスリーも、昨年はそのことに気づいていました。なぜなら、当時から何度か、ユウキの方が彼よりも速かったことがあったからです」

「ふたつめに、ルーキーがF1で足場を固めるのは難しいということです。なぜかって? それはテストに与えられた日数が少ないからです。みっつめは、例えばメルボルンやサウジアラビア、マイアミ、後はシンガポールなど、ルーキーには馴染みの少ないサーキットが多いことです。ニックはそれらのサーキットをすべて知っているわけではありません。それが状況をさらに難しくしているのです」

「4つめは、スプリントレースがあるため、予選が始まる前の練習が1回しかないことです。今の中団グループの実力のわずかな差に目を向ければ、100分の1秒違うだけで結果が変わってきます。ルーキーが初めてのサーキットで臨む予選にあって、すべての力を発揮することなど不可能です。すると当然、マシンの性能を最大限に引き出すことも難しいと言えます」

幻想

トストによれば、ニックはすべきことを当然のようにこなしているだけだという。それ以上のことを彼に期待すべきではないのだと。「それらはニックとは関係のないことです。彼はタイムにこだわるのではなく、コースを学び、感触と自信を得ること、マシンに対する自信とコースに対する自信を得ることに重点を置くべきなのです。そうすれば、あとは(結果は)自然についてくるものです」

「ニックのことはみんな知っています。かつても彼は時に時間を必要としていました。1年目でチャンピオンになったことはなく、2年目、3年目になることが多かったでしょう。F1に入ってきて、すぐにユウキのようなドライブができるなんてことはあり得ません。本当の彼はこんなものではありません。それは幻想です。まずは今年の残りがどうなるか見てみようじゃないですか」と、チームのボスは言った。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?