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りゅうけん考#13 「誤導・戦国時代」

前回の記事では、誤導について述べました。

今回は別のテーマに触れそうと思ったのですが、ちょっとアクセス数を稼ぐために芸能ゴシップ的な誤導ニュースを紹介したいと思います。

興味のない方は、今回はスキップして下さい。時間の無駄なので。

まずはこのツイートをご覧ください。

スクリーンショット 2020-06-15 22.33.19

このツイートは、ダレノガレ明美さんが光文社週刊誌『Smart FLASH』の記事を掲載したYahoo!ニュースを画像を引用して投稿したものです。

一応、説明しておくと、Yahoo!ニュースやlivedoorニュース等のオンラインメディアは、キュレーションメディアといって、インターネット上にある既存のニュースを収集し、整理して新たに公開しているメディアです。

Yahoo!ニュースやlivedoorニュースは、独自取材・独自記事もあるようなので完全なキュレーションメディアとは言えませんが、世間的にはオンラインキュレーションメディアとして認知されていると言えるでしょう。

少し話が逸れますが、マスコミと呼ばれるテレビや新聞は、レガシーメディアですが、これらが全て独自で取材し、記事を書き起こしている訳ではありません。

マスコミは、共同通信社が提供している情報を元にニュースを制作する事もあるので、キュレーションメディアの側面を持っていると言えます。

加盟社・契約社一覧 - 会社案内 - 共同通信社
https://www.kyodonews.jp/company/members.html

さて、話を戻しますが、芸能人のダレノガレ明美さんが、ツイートにて「誤解招くようなタイトルやめてください!タイトルに悪意を感じる。(原文ママ)」と指摘した『Smart FLASH』の記事のタイトルは、以下の通りです。

ダレノガレ、「1回500万円」でパパ活オファーと告白
出典元URL:https://smart-flash.jp/entame/104669

一般読者の普通の注意と読み方からすると、記事のタイトルは、以下のとおり解釈することが自然ではないでしょうか。

ダレノガレが、【1回500万円の条件でパパ活を申し出たこと】を告白した。

日本語独特の表現で【】内の主語は省略されていますが、主語が省略できるのは、同じ主語が続くときや言わなくても通じるときくらいでしょう。

そして、このタイトルの主体が「ダレノガレ」さんであり、主語を省略できる条件が「言わなくても通じるとき」しか無いことから、「パパ活を申し出ること」の主体もまた「ダレノガレ」であると考えるのが相当であると考えます。

つまり、このタイトルは、「ダレノガレが1回500万円の条件でパパ活を申し出たという事実を本人が告白した」と解するのが自然な解釈と言っていいでしょう。

しかし、記事の内容はそうではありませんでした。
(気になる方は、前文の下線をタップ or クリックし、リンク先へどうぞ。)

記事のタイトルは、誤導であると言えるかも知れません。

一方で、それを解釈するのは、読者に委ねられています。
どのように解釈するのも「読者の自由」です。
マスコミは、読者の自由を尊重している、という訳です。

もし、読者が書き手の誤導を批判するのなら、故意に書き手が誤導したという「内心の立証」が必要になります。

しかし、そんな事はできる訳がありません。
詐欺罪が立証しずらい犯罪であると言われるのも同じ理由です。

つまり、書き手には、認識している事実を「間違いのない表現の範囲」で書く事が許されているのです。

一方、読者には、書かれたものを自由に解釈する事が許されています。
(さらに、読むか読まないかの決定権も読者にあります。)

ですから、お互いは、対等な関係にあると言えます。

ダレノガレ明美さんが、光文社週刊誌『Smart FLASH』の記事のタイトルに対し、「誤解招くようなタイトルやめてください!」と指摘しました。

これは、マッチポンプ商法ではありません。
誤導 vs メディアリテラシー』のタイトルマッチなのです。

時はまさに「誤導・戦国時代」‥。


豚子(本名)

ここまでお読みいただき、ありがとうございました。
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