りゅうけん考#4 「逆張り戦略」
今日こそは、りゅうけんさんの「逆張りと煽りのバランス」について書いていきます。
できればご本人の許可を取って、りゅうけんさんのTwitterを取り上げて具体例で説明できればいいんですが、頭の良い方なら抽象的な説明でも理解はできるかなと思うのでこのまま続けます。
最近、YouTuberを中心に【逆張り系】がブームになっていた気がします。
その前は【煽り系ブーム】のムーブメントがありました。
逆張りとは、いわゆる定説や俗説に異議を唱える形の主張をすることです。
その主張は、非常識であればあるほど、刺激的であればあるほど、扇情的であればあるほど、衆目を集めます。
ただし、そこには精緻な合理性が要求されます。
逆張りに合理性がなければ、主張はただの戯言と化し、発信者は馬鹿な天邪鬼に成り下がります。
言論の世界で、逆張りをするという事は、いわば諸刃の剣を使う事と同じと言えます。
YouTuberではありませんが、廃れつつある逆張り系の人気コメンテーターと言えば、教育系女史の三浦瑠麗(Lully Miura)様ではないでしょうか。
逆張りは、定説や俗説がない条件では主張できないので、後出しジャンケン感が否めず、対峙する相手が5ちゃんねるのひろゆき氏であれば、返り討ちに遭う確率は120%くらいに上がります。
では、上手く逆張りをするにはどうすればいいか?
まず、盛り上がりそうな話題があれば、先行して情報を収集する。
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つぎに、その話題の論壇に登場してきた評論家が持っている考えを分析し、その人が導こうとする結論とそこへ向かうための主張を予想する。
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「導こうとする結論」と「そこへ向かうための主張」の間に論理的な合理性があるか(主張が正しいと仮定し、不合理な条件がないか)、前提に誤りがないか、根拠が脆弱ではないか、根拠を覆す別のデータはあるか等の情報を集め、使えそうなものだけを持っておく。
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話題に乗っかる評論家らの主張が形成されてきた頃を見計らって、逆張り系の主張をする。
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評論家を煽りつつ、あらかじめ想定していた反論の型に誘導していく。
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反論のほころびを逆手にとって、逆張りの主張を正当化する。
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仕掛けた逆張り以上の主張はせず、反論のほころびを仮定とした別の次元の質問を評論家らに問い続ける。
このように論破したかのようになるわけです。
この方法は、成功したとしても相手の出過ぎた主張を崩しただけであり、逆張りの主張が正しいと証明されたとは言えません。
要は「敵対する評論家を議論の場で黙らせた」に過ぎないのです。
正しい主張とは、反論にさらされた上でも、なお成立するものでなければならないのです。
おっと、今回もやまもとりゅうけんさんの話をせずに逆張りの説明で終わってしまいました。
次回こそは、りゅうけんさんの「逆張りと煽りのバランス」について書いていきます。
では。
豚子(本名)
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