心の土いじり

まだブラウン管が生きていた
テレビの画面の向こう側
あの人、この人
どんなに破綻した人格でも
沢山の拍手と喝采

幼いときにはもうわかっていた
才能に秀でた人は
良い子じゃなくても
生きていけるということ
だから
他の人よりできないことが多い私は
個性的にならなければ
埋もれて消えてしまう
という謎の葛藤
その結果悪目立ちして
親におもいっきり潰された

普通になれ!
普通になれ!
ふつうになれ!

ふつうでいて且つ秀でるには
勉強しかないと思った。
地味に目立つということだ。
でも
私は勉強が大嫌い。

いまのわたしは

ふつうじゃない
でも秀でていない
出来損ないで
平均以下の頭脳
インスタの映え写真より
価値がない

埋もれて
埋もれて
誰の声も聞こえないところで
引きこもることに成功したわたしは
こうやって昔の自分を召喚しては
なぐさめる日々

かわいそうな自分を
一生耕して
干からびるまで
生きていくんでしょうね

スコップでほじってほじって
ふつう
という化石を粉々にし
天才
という宝石を
どこまでもどこまでも
探し続けて
死んでいくのでしょうね

以上
PMS女でした。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?