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数千円の温湿度計と数万円の温湿度計は何が違う?

ホームセンターや家電量販店などでは、温湿度計が千円くらいから売ってます。
一方同じような機能なのに数万円というような高価な温湿度計も存在します。
この違いは何なのでしょうか。

機能が違えば価格は変わってきますが、機能が変わらないのに高価なものもあります。
これは温湿度計に限らず測定器全般に言えることですが、同じ機能であれば価格の差は測定範囲精度耐久性などの違いが考えられます。

たとえば、自宅の温湿度を測るのであれば、厳密な精度は必要ないので千円の温湿度計でも十分かもしれません。
研究目的など精度が必要な測定では、高精度の測定器が必要になりますので高価な温湿度計が必要になります。

なお、精度で気をつけなければいけないのは表示が0.1℃単位でも、精度が0.1℃とは限らないことです。
特に湿度は表示が1%ごとの表示でも、精度は10%のこともありますので注意が必要です。

意外と知られていないのが、センサに寿命があることです。
温湿度計を買うと数年、場合によっては10年以上使用することがあると思いますが、そうするとセンサの寿命を越えていることがあり、測定値が正しくない可能性があります。
特に湿度はセンサが短命なものがありますので、本来であれば定期的な交換(または校正)が必要です。
(そのため高価な湿度計は湿度センサが交換できるようになっています)

安い測定器にはそれなりの理由があります。
測定器を買う場合は、価格だけで決めるのではなく、測定範囲や精度、耐久性なども比較するようにしましょう。


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