ZEH(ゼッチ)とは?
省エネ性能の説明義務制度が始まりますと、今後省エネ基準をクリアする住宅は増えてくると思われます。
現在の省エネ基準は平成11年基準がベースになっており22年前の基準で、すでにかなり古くなっています。
また、元々平成11年当時でも北海道を除く地域の基準は緩いと言われていました。
このような基準なので、省エネ基準よりも上を目指している工務店などはたくさんあります。
省エネ基準よりも上の制度はいくつかあります。
その中の一つがZEH(ゼッチ)です。
ZEHは「ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス」の略です。
断熱性能を向上させ、高効率な設備の導入により、年間の一次エネルギー消費量の収支がゼロとすることを目指した住宅です。
簡単に言いますと、ZEHは省エネ基準のワンランク上の住宅を目指すものです。
省エネ基準よりも外皮性能を高め、高効率な設備にすることで使用エネルギーを少なくし、さらに太陽光発電などで創エネすることで、エネルギー消費量の収支をゼロとすることを目的としています。
外皮平均熱貫流率(UA値)
外皮平均熱貫流率(UA値)の基準値は以下の通りです。
省エネ基準よりも若干ですが厳しい基準になっています。
一次エネルギー消費量削減
再生可能エネルギーを除き、基準一次エネルギー消費量から20%以上の一次エネルギー消費量削減、
再生可能エネルギーを加えて、基準一次エネルギー消費量から100%以上の一次エネルギー消費量削減が必要です。
政府の目標
住宅については、2030年までに新築住宅の平均でZEHの実現を目指すとなっています。
ZEHを推進するために補助金が用意されています。
Nearly ZEH、ZEH+、ZEH+R
ZEHに近いものとしてNearLy ZEHがあります。
ZEHに近い基準ですが若干ZEHよりも緩くなっています。
ZEH+はZEHよりも高い基準です。
一次エネルギー消費量削減量がZEHよりも多くなります。
また、充電設備やHEMSなどの設備の採用が必要になります。
ZEH+RはZEH+にさらに設備を追加して省エネを実現します。
設備にはたとえば太陽熱給湯、非常用コンセント、蓄電システムなどがあります。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?