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住宅の気密性能は大工さんで決まる

高気密住宅を建てるためにはどうしたらいいのでしょうか?
いくら机上で検討しても、住宅の気密性能はよくなりません。
傾向として気密性能が高くなる住宅はあります。
たとえば、枠組壁工法(2×4、2×6)、外張り断熱、基礎断熱の場合、その他の住宅と比較して気密性能は高くなる傾向にあります。

ただし、これは気密施工していない住宅の比較であって、正しい気密施工している住宅は工法には左右されません。
高気密住宅を建てるためには、気密施工を正しく行うことが重要です。
気密シートを使用し、先張りシートを貼って継ぎ目にすき間ができないように施工します。
また、壁の中などに風の流れが生じないように気流止めも重要です。
コンセントなどのシートに穴をあける場所は気密用の部材を使用します。

初期の高気密住宅は試行錯誤して気密性能を高めていたため、結構な手間と時間がかかりました。
その後住宅の高気密化については様々な研究がされ、現在は気密施工方法もマニュアル化されていますし、気密性能の高いボードも販売されていますので、マニュアルに沿って施工すれば高気密化することができます。

ただし、一定以上の気密性能を出すためには、やはり大工さんの意識や腕の違いが出てきます。
これは施工技術の違いはもちろんですが、その他にも大事なことがあります。
それは、大工さんが高気密について理解しているかということです。
高気密を理解されている大工さんは、高気密の施工のポイントをよく知っています。
どこに注意すれば気密性能を高くできるかわかっているのです。

もう一つ大事なことがあります。
それは、気密測定を行っているということです。

いくら気密施工をしても、本当に高気密なのかは見ただけではわかりません。
そのためには、施工後性能をチェックする必要があります。

自社で気密測定器を持っている会社は、建設途中と建設後の2回気密測定を行います。
建設途中であれば、漏れがあっても修正することができます。
工務店などによっては、このように品質管理することで技術の向上を図っています。


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