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生成AIのアニメ増えてきそうだなあ(映画 『雄獅少年/ライオン少年』)

映画 『雄獅少年/ライオン少年』を見た。
中国制作のフル3DCGアニメーション。
中国において獅子舞の演舞に憧れる少年とその仲間二人を中心とした物語。
ストーリー自体はよくあるアンダードッグが成長していくような話である。
ドラえもんでいうのび太みたいな少年が、獅子舞の大会で優勝したことのある少女から獅子頭をもらって、仲間を集め、獅子舞の師匠に弟子入りして、大会出場を目指していくという流れ。
主人公をいじめるような敵役を出して、共感させやすくする辺りもよくある設定ではあったなと。

にしても、アニメーションの質感が非常に高いなと。
ベタ中のベタなストーリーも見せ方変えると全然見てられるもんだなというのは感じたところではある。
ある意味ベタなストーリーだからこそ一定以上の面白さが担保されている安心感もあるから、新しいことをやるには型を利用しちゃうのがいいのかも知れないなと。

ストーリーの間にちょこちょこコミカルな場面を入れるのはピクサーとかにインスパイアされたものなのか、もともと中国のアニメでそういうものがあるのかはわからんが、いいアクセントになってていい場面もあるのだが、ストーリーの流れ的にそれは都合良すぎないか?と思う場面もあって一長一短ではあったかな。
シリアスなストーリー一辺倒だと疲れちゃうから必要ではあるんだけども、使い方まちがえると興ざめになりかねないから、気をつけないといかんところだな。

終盤のあたりは夢中になって見られた部分ではあったかなあ。
アニメならではの強みと、スポーツ的なハラハラ・ドキドキ感が相まってなかなか良いラストまでの展開だったなと。
リアルでワイヤーアクションとかやりゃあできなくはないんだろうけど、やってる感が出ちゃってなんか嘘くさくなっちゃう気がするから、アニメでやる意味があったんだなと。

クオリティがここまでくると、ある程度のアクションはアニメでいいじゃんってなっていきそうだな。
生成AIも発達してきたのもあるし。
その上で考えると、シン・仮面ライダーみたいな予定調和を外れたアクションみたいなところがこれからのアクション作品には求められてくるのかもなと思った次第で。

今日の駄文はここまで。
日本版主題歌のんがうたってたけど、なかなか良い歌声と歌詞のリズムへの乗せ方がうまいもんだわ。

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