2023年のバストリオのこと (4月ー6月)
四月
○ちちちの本番、すごい日々でした。みんながそれぞれということより、みんなでというところが強くなったことで一つの形が見えやすくもなって、ここからちょっとまた分解していきたいという、振り子の法則でいけたらという感触があった気がします。バストリオのやることが外から語られるものに支配されないよう、ただそれを裏切るのとも違う、ちょっと違う道筋を作れる感触がありました。それがちちちの日々で、山下澄人さんのことを考えたから生まれた何か、どうなっていくかは続けていく自分たち次第。メンバーはいますが、よだまりえさん、中條玲くん、本藤美咲さん、それから高良真剣くんや中村洋子さんや岡村陽一さんの存在に作品は膨らまされながら、また一つの世界を発見して、お別れして、また出会うのでしょう。五月まで本番をやってました。
よだまりえさんと本藤美咲さんは素晴らしかったです。彼女たちとちゃんと出会えた作品となりました。ちちち。山下さんありがとうございましたという気持ち。東京の三鷹にあるSCOOLで。分岐点と言える作品になりました。
五月
○バストリオメンバーだった新穂と会いました。写真がありました。たしかに遊びましたね。東京タワーとかいったり楽しかったですね。一緒にやっていた人たちというのが長くやってますので沢山いて、そういう人たちの存在はいつもどこかに残ってる気がして、どこかにあって、それを受け取っているこの身体にある記憶と体験が積み重なって過ぎ去ってバストリオは動いてます。
長くやってきたことで、継続は力というのは本当のことだなと実感してます。遊びは大事です。そうやってまた誰かと関係なく、どこかでふと再会して、何かに繋がったり、離れていても繋がっていたり、自分の手が届かないところに世界が、時間が、ちゃんと流れてることに気づけます。
みんな元気かな、あの人は元気かな、こちらは元気です、というのがバストリオです。
○トレイルは続いていました。どんどん面白くなってました。川のそばでやった「プライベイト」という場所でのトレイル。久しぶりに俳優の佐藤駿くんが参加してくれて楽しかったです。彼は面白い。また一緒にやりたいです。
六月
○七月のライブハウスでのイベントに向けて動き出したり、北海道でやってる足の芸術原野祭の準備を始めたり、まあ忙しさは続いていた気がします。
長い散歩を小岩から金町まで。いろんなこの先に予定してることに向けて準備をする。準備というのが何よりも大切で、その状態が作れないなら慌てたままみっともない即興に身を委ねるだけになります。この時期を大事にしてました、それが七月から十月までの仕事をやりきれた要因です。インプットとアウトプットに境などはなくただただ身を浸すような日々でした。もちろん楽しいですよ。遊びと学びと仕事を塊とするような日々です。全部ないまぜに。