VRデバイスが当たり前になるには⁉
こんにちは。事業計画研究所です。
本日も「世界2.0 メタバースの歩き方と創り方」佐藤航陽(幻冬舎)の所感をレポートしていきます。
前回は、「メタバースとVR」をテーマに話してきました。
今回は「VRデバイスの普及」をテーマに話していきたいと思います。
VRデバイスの課題
前回の記事では、メタバースとVRの違いについて話してきました。
これらの概念はもちろん近しいものであるため、メタバースの普及にはVRデバイスがあると、まさに鬼に金棒といったようになるのです。
しかし、VRデバイスは技術的にも習慣的にも大きな課題を抱えており、それを克服する真っ最中の段階にいます。
VRデバイスの普及は、パソコンやスマホに比べてとてもゆっくりなものです。
知らない方も多いかもしれませんが、実はVRデバイス自体は古くから存在していて、幾度となく注目を集めては多くのデバイスがリリースされてきましたが、依然として爆発的なヒットには至っていません。
この原因の一つとしてあげられるのが、「もともと人類にゴーグルをかぶる習慣がない」ということです。
パソコンやスマホといった機器はもともと定着していた習慣に乗っかる形で普及したのです。
パソコンはタイプライターによる入力、スマホは携帯電話といったように、もともと人々が慣れ親しんでいたものを進化させたものであるかのようにして、爆発的に普及しました。
一方で、VRデバイスは、これまでの歴史のなかでゴーグルをかぶるという習慣を人々は持っていないために、新たな習慣を定着させるところから必要であるということです。
VRデバイスの3つのアプローチ
それでは、どのようにすればVRデバイスは世の中に普及するのでしょうか?
ここでは3つのアプローチを紹介します。
次の世代へのアプローチ
1つ目は、既存の習慣を変えることをあきらめ、「まだ習慣がついていない次の世代への浸透を狙う」というものです。
次の世代、すなわち子どもたちにたくさん使ってもらうことを目指すということです。
大人は今の習慣に慣れているため、よほどのメリットがない限り新しいものを積極的に導入しようとはしません。
しかし、子どもたちは習慣というものができていないため、面白いと思ったらすぐに触ってみます。
このようなVRネイティブ世代の登場を待つことで、VRデバイスの普及を目指します。
メガネ型でのアプローチ
2つ目は「すでに定着している習慣を探し、できるだけそこに寄せていく」というものです。
具体的には、「メガネをかける」というものです。
残念ながら、現時点ではVRデバイスはメガネほど手軽にかけられるものではありませんが、日々改良が進んでいます。
メガネのようなサイズ・重量にまで進化させることができたとき、爆発的なヒットとなるやもしれません。
ファッション化するアプローチ
3つ目は「ファッションの一部にしてしまう」というものです。
具体的には、アップル社が行ったマーケティングのようなもので、製品の機能面による訴求を行うのではなく、自社の製品を身につけていること自体が「クールである」「イケてる」と思わせることです。
これにより、ハイテク機器に関心のなかった人たちにも幅広く浸透させることができます。
まとめ
いかがでしたか?
今回は、VRデバイスの普及の課題について話しました。特に、習慣面の課題についてとりあげましたが、一般に普及するにはもう少し時間を要しそうですね。
また、VR酔いと呼ばれる症状が起きることもあり、技術的な進歩もまだまだ必要です。
次回は再びメタバースに話題を戻して書いていきたいと思います。
次回作をお待ちください!
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