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ECとは何か?

こんにちは。事業計画研究所です。 
これから皆さんに追いつくべく『ECについて』学んだことを
まとめていこうと思います。よろしくお願いします。

1 ECとは?

ECとは、「Electronic Commerce」の訳で、電子商取引の略称です。
eコマースとも呼ばれ、インターネット上でモノやサービスを売買すること全般をいい、「インターネット通販」や、「ネットショップ」といった言葉の総称です。

昨今では小売店舗がEC化する流れがあり、ECの市場規模は年々増加傾向にあります。2021年に経済産業省がまとめた「電子商取引に関する市場調査の結果」では、令和2年の日本国内のBtoC市場規模は、前年比0.43%減とほぼ横ばいでした。

引用元:経済産業省HP
引用元:経済産業省HP

しかし、令和2年は新型コロナウイルス感染症拡大の対策として、外出自粛が呼びかけられた背景から、ECでのショッピングが推奨され、物販系分野では大幅な市場拡大に繋がっています。一方で、旅行サービスの市場縮小が余儀なくされたことに伴い、サービス系分野の市場は大幅に減少し、物販系の大幅な成長と相殺する結果となっています。


2  ECは次の3種類に分類される

(1)BtoB(Business to Business)

   企業が企業に対してモノやサービスを提供するモデル。
    例:アスクル・モノタロウ・intel・日本郵船・商船三井など


(2)BtoC(Business to Consumer)

   企業がモノやサービスを直接個人(一般消費者)に提供するモデル
    例:Amazon・楽天市場・ZOZOTOWNなど


(3)CtoC(Consumer to Consumer)

   主にインターネットを介して、個人が個人にモノやサービスを
   提供するモデル。
    例:メルカリ・ヤフーオークション・ココナラなど


3.ECのメリット(出品者の魅力)

・場所や時間を選ばずに商品やサービスを販売できます

実店舗を持つ必要がないので、販売エリアが限定されることはなく、いつでも日本全国の消費者をターゲットとすることができます。また、表記を外国語対応にすることで、ビジネス商圏を国外から海外へと広げることも可能です。(越境EC)
24時間365日休まず営業が可能なため、販売機会を失う心配がありません。実際、深夜にECサイトで買い物をする人は多く、消費者が望む時間に商品を販売することが可能であるため、商機を最大限に活かすことができます。

・初期投資を抑えることが可能

実店舗を抱える場合、テナントを借りて内装工事をしたり什器を揃えたり、また通信販売であれば、カタログの製作費や配布、広告掲載料など、ある程度のまとまった初期投資は必要でした。しかしECでは、インターネット上にショップを構築するだけで、必要な資金はECサイトを開設する資金のみなので、初期投資を抑えることが可能です。

・顧客分析に使えるデータを入手しやすい

昨今の時代背景から、新規顧客を獲得するためのコストや期間は増大する傾向にあるため、既存顧客を繋ぎとめてリピーターになってもらうことの方が売り上げの向上に、より貢献してくれるといえます。それはパレートの法則「企業の売上の80%は、上位20%の顧客からうまれる」からもわかります。そのため既存顧客のロイヤリティーを高めるためにも、顧客情報を綿密に管理し既存顧客への細やかなフォローが必要となります。

EC販売では、ネットショップ上で購入受付した後に、指定の場所に商品を配送するという流れであるため、必ず顧客情報(氏名・住所・電話番号・年齢・性別など)が必要となります。そのような情報をショップ側に登録することに、顧客側にも抵抗がありません。また、購入履歴も残ります。ショップ側には自然な手続きとして、さまざまな顧客情報を収集できるメリットがあります。


4.ECのデメリット(出品者の対策)

・価格競争が激しい

EC販売のビジネス商圏は世界に広がっており、また参入障壁も低い為、競合他社との競争が激しくなりやすいです。また価格比較サイトによって、最安値がでる状況では、どうしても価格競争に陥りやすいです。

しかし、単に価格が安ければよいという考え方ではなく、商品自体の付加価値、利便性の高さや買い物自体の楽しさなど、価格とは別の面でいかに魅力を上げ他社との差別化を図るかが価格競争を脱するための要素となります。

・宣伝・集客が難しい

前述したとおり、EC販売は競争が激しいために、ただECサイトを作り運用しているだけでは、サイトの認知度があがらず誰も訪問してくれないため苦労します。なぜなら、SNSマーケティング、SEO対策(サーチエンジン最適化)や、リスティング広告(キーワード連携型広告)などの高いITリテラシーが必要となり、誰にでもすぐにできるわけではないからです。

・顧客と生のコミュニケーションが取りにくい

実店舗と違い、ECサイトでは、顧客との直接のコミュニケーションがとれないので、顧客の表情やしぐさがわからず自然な反応をみることができません。また、実店舗ではスタッフが顧客とやり取りすることで、商品販売につなげることが可能ですが、ECサイトでは、AIチャットボットであったり、カスタマーセンターなど、オンラインを通じての顧客とのコミュニケーションになります。

しかし、スマホやSNSの急速な普及に伴いコミュニケーションツールが多様化した昨今では、テキストベースのコミュニケーションツールも増えており、顧客はいつでもすぐに問い合わせに応じられる体制を求めています。顧客側からのはたらきかけや質問などに店舗側が迅速に応答する、つまり顧客の期待を超える双方向のコミュニケーションをとることができれば、むしろファンとして継続した顧客になる可能性が高まるといえます。


5. 小規模事業者とECの事例

林水産直売所

網干産生牡蠣の漁師直送の自社ECサイトです。
BtoCビジネスモデルの自社サイト型で、ファーストビューに特徴があり自然と下にスクロールしたくなります。スクロールした先に生産者の顔と商品一覧があり、消費者はTOPページだけを見れば、商品の詳細が理解でき簡単に購入しやすくなっています。また、YouTubeとリンクさせ生産工程を動画で見ることもできます。

メリット :サイトデザインが自由でブランディングに活かしやすい。
                   直販できるので利幅が高い。
                  インターネット領域の仕事が必須になるため
                   若い世代の雇用機会につながる。

デメリット:ECサイトが認知されるまで、自社での営業・広報活動の
                     人的コストが多大になる。
                     生産体制しかない事業者様、運営管理が面倒と思う方は,
                     下手に自社でECサイトを持つと、維持コストだけを抱え
      ることになりかねない。

URL:https://www.shomaoyster.com/
運営会社:林水産直売所

6 まとめ

スマホの普及によりECの利用率は年々増加しており、また近年のコロナ禍によって今後もさらに加速的に伸びていくことが考えられます。しかしECの運営にあたっては、メリット・デメリットについてしっかり考えたうえで対策を立てることが大切だと感じています。


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