鬼も十八、番茶も出花:おにもじゅうはち、ばんちゃもでばな #210 辞書の生き物
番茶も出花
番茶のような高級な茶葉でなくても、淹れたての香りは良いことから、器量の良くない娘であっても18歳くらいの若いころはきれいになるものだと言いう慣用句です。
「鬼も十八、番茶も出花」として使われることもあり、この場合は醜い鬼の娘であっても、年頃になれば、色気が出て魅力的に見えるものだという表現になります。
「出花:でばな」は、茶葉に初めて湯を注いだ瞬間の香味のよい状態を表します。
類似の発音で「出鼻:でばな」、「出端:ではな」があります。
意気込んで始めたところを妨げるという意味で「でばなをくじく」が使われますが、この場合は「出鼻」の漢字があてられるようです。
「出端」でも良いようですが、発音は「ではな」になります。
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