トカゲのしっぽ切り #200 辞書の生き物
トカゲのしっぽ切り
会社や組織で、事件や不祥事が起きた際に、その組織内で立場が弱い人に責任を負わせ(押しつけ)、組織を守ることを表す慣用句です。
実際に責任を負うべき人はその責任から逃れることになります。
爬虫類のトカゲが敵に襲われたりした場合など自分で尻尾を切り離し、敵がその尻尾に気を取られているすきに逃げおおせる行動からできた言葉です。
自切
トカゲが尻尾を切り離す行動は「自切」と呼ばれます。切れる場所は決まっているようです。離れた尻尾はしばらくの間動いており、敵の注意を引き付けます。まさに「オトリ」になるわけです。
切り離したあと、尻尾は再生しますが、もとからあったような堅い骨までは再生されません。
しっぽ切りした組織は完全には元にもどらないことを示唆しているのかもしれません。
一方、両生類のイモリは、尻尾だけでなく足や目まで再生できます。
イモリのしっぽ切りなら、組織は完全再生できたでしょうか。
祝200件
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