辞書の生き物 #387 トンボを切る
トンボを切る
手をつかずに宙返りすることを表す言葉です。
トンボは4枚の羽をうまく使って、早く飛べるだけでなく、急な方向転換も可能になっています。
急旋回する様子から、宙返りすることを「トンボを切る」、あるいは「トンボ返り」と呼ぶようになりました。
歌舞伎での宙返りは「とんぼ」と略されて使われています。
「トンボ返り」は、目的地に着いたら用事を済ませ、すぐに帰途につくことの意味でも使われます。
昔、会社の出張で、ロサンゼルスまで行き、その日のうちに帰ってくるという、ゼロ泊2日という強行軍がありました。
まさに「トンボ返り」でした。
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