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鬼籍に入る:きせきにはいる #208 辞書の生き物

鬼籍

 「鬼籍に入る」という表現を時々聞きますが、「死ぬ」ことを言い換えた言葉です。「奇跡」と勘違いしている人がいるようです。気をつけましょう。

 「鬼籍」は、死者の名前や死亡した年月日などが書かれている帳簿のことで、閻魔大王やあの世の役人が管理しているとされています。
 寺院にある過去帳のことを指す場合もあります。

 「鬼籍に入る」とは、この帳簿に死者として記録されることを表しており、「死亡する」を遠回しに表現する際に用いられるようになりました。

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