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窮鼠猫を噛む:きゅうそネコをかむ #162 辞書の生き物

窮鼠ネコをかむ

 ふだん弱い者であっても、絶体絶命の窮地に追い詰められると、強い者に逆襲することがあるというたとえです。
 窮鼠は、ネコに追い立てられ逃げ場を失って絶体絶命になったネズミのことで、そういう状態では必死になってネコに逆襲し噛みつくことがあるということからできた言葉です。
 「窮鼠返って猫を噛む:きゅうそかえってネコをかむ」と言うこともあります。
 学校で習う有名な慣用句の一つですが、日常ではなかなか使う機会はありませんね。

 この慣用句の解釈としては2通り考えられます。
1.力が弱いからとか、普段おとなしいからといって侮ってはいけないというものと、
2.相手を追い詰めすぎてはいけない、というものです。

イタチの最後っ屁

 窮鼠ネコを噛むと同様の言い回しが「イタチの最後っぺ」です。
イタチは肛門の横に肛門腺という器官があり、そこから悪臭を出して、敵がひるんだすきに逃げていきます。窮鼠と同じように追い詰められた状態での非常手段になります。

 相手に非常手段を使わせないような接し方が大事なようです。


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