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「幸運学」(杉浦正和) 〜深沢真太郎の読書〜

いい本でした。

数学やビジネススキル系以外の本で、久しぶりに心から推薦したいと思った。


「幸運学」

不確実な世界を賢明に進む「今、ここ」の人生の運び方

杉浦正和(早稲田大学ビジネススクール教授)

日経BP


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私はスピリチュアルが大嫌いです。

正確にいうと、スピリチュアルなるもの(そのもの)が嫌いなのではありません。

それを標榜したり、他人様に推薦したり、それを購入していただく活動をしている人が大嫌いなのです。


なぜか。


少なくとも私の知る限り、

それがわからない人にわかるようにきちんと説明してくれないからです。

説明できないけれども、それを知らないのは人間として損をしている、

購入しないのはもったいない、それを感じ取れないあなたは残念な人だ、

的なことを言うからだ。

繰り返すが、少なくとも私の知る限り、である。


「金色をお財布を持ちましょう」
お財布はL字型のファスナーのものがいいですよ」


そういう人に私は必ず尋ねてきた。


「え、なんでですか?」←めんどくさい人


しかし、この問いにしっかりと、

私が納得できるように答えてくれたその界隈の人は今まで一人もいない。

その専門家なら、本物のスペシャリストなら、

それがわからない人にきちんと体系立てて、論理的に、

中学生でもわかるように説明できなければ嘘だ。

これは私の(かなりめんどくさい)正義だったりする。

だからこれまでどうしても「その類の話」を嫌悪してきた。


しかし、本書の推薦記事を見て、カバーの佇まいを見て、これはと思った。

初めてかな。

このようなテーマの本を自腹で購入したのは(笑)


幸運とは何か。

運とは一体なんなのか。

論理的に、科学的に、時に確率論も使いながら、

見事に体系立てて説明している。


例えば「運」は4つに分類できる。

それぞれの特性や相違を言語ではっきり解説している。

これを待っていた。

少なくとも私は。


著者の杉浦さんは早稲田大学ビジネススクール教授。

肩書で判断するわけでは決してないが、

やはり学問をしっかり学んでいるかは重要だし、

どんな分野で仕事をするにしてもインテリジェンスは必要だと痛感する。


たしかな知識と理論に基づき、

誰もがふんわり語っているそれをしっかり体系立て、

狂ったように大きな声で叫ぶのではなく、朴訥と本質を語ってくれている。

(書籍なので実際はわからないが)


最後の著者の言葉。


運を良くするためには、開運の財布を買うより勉強したほうが早い。

それが私の持論です。


完璧です。

「運」というものを感覚だけで分かったつもりになるのではなく、

言語として論理的に理解する。

あなたがもしそちらをお好みであれば、ぜひ読んでみて欲しいと思います。



Thank you!!

最後までお読みいただきありがとうございました。
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