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岩松勇人のビジネスパートナー_0031.BASEネットショップでの価格設定のやり方について

今回は、BASEのネットショップでの価格設定のやり方について解説をさせていただきます。

動画でも解説していますので、こちらもご覧ください!

ネットショップで商品登録登録をする際に、価格を決めたいけど、どう決めていいかわからない場合は、今回の内容を参考に設定してみてください!

1 価格設定をする前に

ビジネスはお客さんに価値を提供して、利益を得ることが目的です。
せっかく売上が立っても赤字が続いていくようではビジネスをする意味がありませんので、きちんと利益が出る価格で商品を販売する必要があります。

2 知るべきこと

商品の価格設定をする場合は、下記の3つを意識して進めていく必要があります。

①原価はいくらかかったのか?(もしくはかかるのか?)

②販売価格をいくらで設定すれば利益が取れるのか?

③販売した際に手数料がかかるのか?

 

①原価はいくらかかったのか?(もしくはかかるのか?)

原価とは、商品の仕入代金だけでなく、仕入先からの送料や梱包費も含めて計算するようにしましょう。

それぞれ、どれだけの費用がかかっているのかを可視化することが大事です。

②販売価格をいくらで設定すれば利益が取れるのか?

粗利益=販売価格ー原価

単純に、販売価格から原価を差し引いたものが粗利益になります。
粗利益には、インターネット利用料やドメイン代(取得している場合)などのビジネス全体にかかってくる経費は考慮していません。
これらの全体的な経費を粗利益から差し引いたものが純利益となります。

商品の販売価格を決める段階であれば、粗利益に着目して設定する方法で問題ないと思います。

③販売した際に手数料がかかるのか?

BASEの場合、かんたん決済は販売価格の3%+40円の手数料がかかる。

原価から利益率を10%で計算しても、3%が引かれるので、実質7%程度の利益となることを覚えておきましょう。

ビギナーのうちは販売手数料を見落としがちなので、こちらも忘れずに計算に入れておいてください。

以上のことをまずは頭に入れておくことをオススメします。

3 価格設定の仕方

価格設定の仕方についてはいろいろな考え方があると思いますが、大きく次の3つの方法が考えられると思います。

3-1 自分が確保したい利益額や利益率から決める方法

①自分が確保したい利益額や利益率から決める方法

まず、利益率で考えるのか、それとも商品1個あたりの利益額で考えるのかで変わってきます。

利益率を重視する場合、例えば10%の利益を確保したいとするなら、販売価格は、原価÷0.85 で計算すると大体10%は最低限でも利益が確保できる計算になります。

ちなみに、なぜ×1.1や、1.15にしないのか?
これは計算してみるとわかります。

例)原価10,000円の商品を販売する場合

10,000×1.15=11,500 → 1,500円の利益が出る。 

原価からは15%、でも販売価格からは13%程度の利益率となる

10,000円÷0.85=11,764円 → 1,764円の利益

原価からは17.64%の利益、販売価格からは15%程度の利益となる。

※このように、原価×1.15の計算にすると、利益率が思ったより低い、という事態になる。ここに手数料がかかってくるのでさらに利益率は低くなるということになります。

なので、利益率が1割欲しいのであれば3%+40円の手数料がかかるので、最低でも÷0.87、できれば÷0.85と計算します。

次に、利益額で計算する場合です。

販売価格に自分が欲しい金額を上乗せして設定すれば良いので、こちらの方が簡単です。

ただし、3%の販売手数料がかかってくるので、10,000円の商品を売って1,000円の利益が欲しい場合、

11,000円÷0.97と計算して、販売価格は11,340円とする。

340円の手数料をプラスしてつけないと、利益から手数料分がマイナスになってしまうので、

(原価+利益)÷0.97で計算すると良いでしょう。

3-2 競合を見て決める方法

同じような商品を扱っているライバル店舗がどれくらいの価格で商品を販売しているのかを見て決める方法です。

注意点としては、必ずしも自分が希望する利益が出るとは限らないということです。

ライバル店舗としては、赤字を出してでも良いからお客さんを呼び込むために安い価格に設定しているという可能性もあるからです。

競合を見て販売価格を決める場合は、戦略的に行う必要があります。

ネットショップ運営者のビギナーの場合は、まずは自分がつけたい金額で商品をお店に並べてみて、全く売れないということであれば少しずつ価格を下げて様子を見る、というのも作戦のひとつです。

常に、お客さんの反応を見ながら、価格を調整していくことも必要になってきます。
※競合の探し方については、別途解説をしようと思いますので、そちらも参考にしていただければと思います。

3-3 戦略的に決める方法

全ての商品の利益率・利益額を一律に決めるのではなく、商品ごとに設定を変える方法です。

例えば、集客用商品(スーパーのチラシにあるような、「卵1パック98円」などの目玉商品にあたるもの)は利益を取らず、それ以外の商品ではしっかりと利益を確保するということです。

お客さんの気持ちとしては基本的に、できたばかりで、評価・レビューがゼロのため判断材料も乏しいお店から、わざわざ買おうとは思わない、というのが本当のところではないでしょうか?
逆に言えば、同じ商品を買うなら、これまでにたくさん販売実績があって、良いレビューやお客さんの感謝の言葉が掲載されているようなお店から買った方が安心と感じる、ということですね。

開店したばかりのお店の場合は、信用がない分、目玉商品を安い価格で提供することでまずはお客さんに興味を持ってもらうことが重要です。
そして評価やレビューを集めていけば、安心して購入してもらえるお店に育っていくはずです。

この戦略はどの業界のビジネスでも行われていることです。

もちろん、ビジネスをやる以上、利益は確保した方が良いのですが、初めは利益を取れなくても、後々ファンになってくれるかもしれないお客さんを増やす、というところに注力するということも必要になります。

自分しか取り扱っていない特別な商品があるのでしたら話は変わってくるのですが、誰でも扱えるような一般的な商品を販売するならば、他にもライバルがいることを認識して価格設定をしなければいけません。

4 まとめ

以上がBASEでの価格設定の仕方。

ネットショップを作り立ての時は、

価格をどう決めたらいいかわからないことは多いと思いますが、これら3つのことを意識することで、自分自身が適切な価格を設定していくことができるので、ぜひとも取り組んでみてください。

ただ、価格については、一度決めたら終わりではないので、お客さんがどんな価格帯で欲しいのかも、徐々に理解できる様になる必要はあります。

お客さんが求めている価格に合わせつつ、自分が販売したい価格で商品を販売していける様に、徐々に知識もつけていく必要があるので、日々勉強をしていきましょう!

是非とも今回の内容を参考に、しっかり利益を確保できる様にしてみてください!

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