これからやりたいこと の話

妻が亡くなって半年が経とうとしている今、やりたいこと・やらなければいけないと感じることがいくつかあるので、そのことについて書こうと思う

1.作品作り【曲】と【本】
僕たちは大変な経験をしたにも関わらず、思い出以外に何も残せなかったことに強い心残りとやるせなさがある
その思いを消化するために作品として形に残したい、という理由と
彼女の素晴らしい人生を1人でも多くの人に知ってもらいたい、という理由の2つ
彼女は若くして多くの人に愛されて慕われる人格者で、僕にとってはもちろんのこと他の多くの人にとっても特別な存在であったのだろうと確信している
そんな彼女の素晴らしい人生を何かしら形として残したい

まずは曲作りに取り掛かった
シンガーソングライターとしても活動していた友人に協力してもらって、曲は完成しつつある
あとは細かい部分まで修正して納得のいく作品になるように仕上げる

次に本の執筆に取り掛かりたい…のだが、経験もないし何より書き方がわからない
どうしたものかと悩んでいたところで、ちょうど昨日久しぶりに食事を共にした古い友人が、今年から東京カレンダーにプロとして小説の定期連載をしている、とのことだった
なんという幸運…この友人に協力してもらって執筆活動に取り掛かろう

2.彼女との遺伝子を残す
白血病の治療の過程で、妻の卵巣の一部をとある病院に凍結保存してある
彼女が亡くなってしまった以上、もうこの卵巣を使える機会は無い、と思い込んでいた
….が、冷静になって考えてみれば、代理出産であれば彼女との遺伝子を残す方法があるのではないか?とふと思った
日本の現行法及び倫理上の観点ではおそらく認められないだろうけれども、海外の代理出産の制度であれば技術的には可能ではないのか…?
何故今までこの考えに至らなかったのか……
実現できるかどうかはわからないが、少しでも可能性があるのであれば悩む余地は無い
他の何に替えてでも、可能性があるのであれば最善を尽くしたい

➡︎  その後病院に問い合わせたところ、患者死亡の場合は卵巣を使用することも返却することもできない、とのことだった
やはり諦めるしかないのか…なんとか病院側を説得する方法はないものだろうか?

3.同世代(20.30代)の死別経験者のコミュニティを作る
もう一度誰かを愛したい
それが叶ったときに、いやそれを叶えることでしかこの辛い経験を思い出として昇華することはできないのだろうと思う
それが叶わないなら、これから先もずっと深い喪失感と慢性的な憂鬱感を抱えながら、死ぬまで一度も気分が晴れることなく一生を終えるのだろうと思う
僕は特にややこしい人間だから、願いはあれどもう一度同じように誰かを愛することはできないだろうと8割型諦めている
そして死別経験者の中には、僕のような感覚の人も多いのでは無いかと思う
そんな経験をした僕たちが、このいつまでもジーンと痛む深くて広い大きな傷を舐め合うことで、希望がなくなってしまったこれから先の人生がほんの1ミリでも前向きで明るいものになればいい
この年代でこの辛い経験をしてしまった数少ない僕たちだからこそ、思うこと感じること悩むこと吐き出したいこと共有したいことなどいろいろあるだろうから、少しでもその手助けになればいい
ということなので、賛同してくれる人がいたら連絡して欲しいです


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