愛する息子たちへの思い
私の愛する長男が、
自閉症スペクトラムだと
診断されたとき。
私は、
妻に寄り添うことができなかった。
そもそも、その事実を、
額面通りに受け入れることが、
できなかった。
ただただ、
「なんでこうなった?
どうして私たちの息子が?
私たちが何をした?
何が悪かった?」
と、悩み苦しみました。
予兆はありました。
同年の子と比べて
・目を合わせない
・動きがゆっくり
・反応がイマイチ
など。
それでも、見た目は健常そのもの。
信じられませんでした。
そこから、妻の強い決意や、
献身的な動きを見て、
「私も何かしないと」と思い、
色々と教えてもらいながら
・自作の絵本の読み聞かせ
(1日1冊作って読む)
・家での反射の運動
(毎日10回)
・呼吸の見直し
など、受動的ではあったが、
やりました。
さらには、「こんな方法がある」
と妻が調べてきてくれて、
2歳の次男を私の母に預けて、
アメリカのフィラデルフィアにも
勉強に行きました。
その上、年に何回も、
東京と神戸に行き、
講習会にも参加しました。
そんな長男も、今年で16歳。
見た目は16歳。
知能の年齢は8歳。
ギャップはとても激しく、
170㎝近い体格で、
些細なことで泣いてしまいます。
色んな事が、1人ではできません。
心配は尽きませんし、
私もつい、健常な子と比較して
「これくらいやって!」と、
言ってしまいます。
「できないもん!」と
言われると、
「またやってしまった。。。」と、
自己嫌悪です。
話は少し変わりますが、
長男が障がい児だと知ったとき、
「兄弟を望むかどうか」を、
本当に悩みました。
親は、何もなければ子より
先に死にます。
自然の摂理です。
そう考えると、
弟や妹が居てくれたら、
長男の助けになるでしょう。
いや、それは、親のエゴ。
勝手な思いです。
兄弟だって、
血が繋がっていたって、勝手な、
過度の期待はしてはいけない。
ただそれでも、
親の亡きあと、障がいを持った
長男が、一番に頼れるのは、
兄弟ではないだろうか。
そう、期待してしまうのです。
親の身勝手な
「思い」が「期待」になり、
「重い」になってしまう瞬間です。
ましてや、3男を望んだとき、
私は、「根治不可のがん患者」
でした。
自分がこの先、どうなるか
分からない。
もし、幸運にも3男を授かっても、
私がすぐに死んでしまったら、
様々な負担、不安が妻を襲う。
それこそ、家族を路頭に迷わせる
かも知れない…そんな不安を
抱かずにはいられませんでした。
今、私には、生き甲斐と言える
息子が3人居ます。
長男の自閉症に加え、次男と三男も
・吃音と多動傾向
があります。
私のがんは、変わらず根治不可(笑)
でももう、やめました!
何が起こるか分からない未来に、
あれやこれやと不安を抱えるより、
「この先、どんな楽しいことが
私たち家族に待っているのかな?」
と、ワクワクしながら、
【今ここ】に生きて居られる
ことに感謝して、生きていこうと、
決めました。
私たち家族が生きているのは、
未来ではありません。
今ですから。
そう考えたら、ほんの少しだけ、
肩の力が抜けました。
何より、息子たちの「今」を、
大切に感じることができました。
感謝です。
最後まで読んでいただき、
本当にありがとうございました。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?