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『ストロベリー・ブルー』(著者:香坂直)は中央大学附属横浜中、富士見中で出題されました!中学受験国語の入試問題の内容を紹介します!

■『ストロベリー・ブルー』(著者:香坂直)について

この本は、

  • キャッチ・ザ・サン

  • ロスト・パラダイス

  • ペテルギウスの情熱

  • 二月のプランクトン

  • ストロベリー・ブルー

の5編からなる連作短編集です。1つ1つのお話は独立していて、主人公は違いますが、中学2年の五人の男女が登場人物となっています。

すれ違いや片思いを描いた切ない恋物語なので、ちょっと小学生には早い?かなと思います。また、香坂直さんの表現がとても独特なので、そういう意味で小学生には「???」と思う箇所も多いでしょう。出題された富士見中の問題のように、まだ恋愛モードになる前の部分は中学生の日常生活が描かれているので、興味深く読めると思います。

この本は、中学生の女の子にオススメですが、小学校高学年の女の子にもおすすめできるでしょう。

中学受験では、2014年度第1回富士見中学校2015年度第2回中央大学附属横浜中学校の国語の入試問題で出題されました。

◆2014年度第1回富士見中学校の国語の入試問題

大問2番で「二月のプランクトン」から前半の1章と中略あって2章から約8.5ページ分出題されました。大問1番は論説文で、大問2番までですが、この大問2番の方が記述の問題が多く出題されています。

大問2番の設問形式は、漢字1問、語句の適語補充1問、語句の意味1問、語句の意味字数制限つき記述問題1問、抜き出しが3問、字数制限つき記述問題が3問、全部で10問でした。

「三田村大介は、いちばん無駄なくサクサク教えてくれそうという理由で、綿森美月に数学を教えてくれるように頼み、お昼休みに理科準備室で勉強するようになる。」という場面が出題されています。出題された部分はまだ恋愛モードになっていないため、恋物語という感じはしない部分でした。

◆2015年度第2回中央大学附属横浜中学校の国語の入試問題

大問2番で「キャッチ・ザ・サン」から改変されて出題されました。大問1番は論説文で、大問2番まででした。

大問2番の設問形式は、漢字が1問、文法が1問、5択の記号選択問題が5問、抜き出しが1問、字数制限つき記述問題が1問、問5が2問で、全部で問8まででした。

入試問題で、こういう恋愛系の文章が出るのは珍しいですね。

「中2の理子には、中3の水上雅史という彼氏がいる。理子の教室に、理子の文芸部の先輩から預かったものを持って雅史君が来る。教室を出て雅史君と話をしていると、理子は友だちの琴海が恋している姿を見て、自分の雅史君への気持ちは本物ではないことに気づいていたので、そのことをそのまま言ってしまう」という場面が出題されました。

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