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『ランナー』(著者:あさのあつこ)は西武学園文理中で出題されました!中学受験国語の入試問題の内容を紹介します!

■『ランナー 』(著者:あさのあつこ)について

この本は、走ることが好きで、長距離走者として生まれてきたような陸上部の高校1年生加納碧李が、試合で走れなくなり、そのまま退部することを決意するところから始まります。

タイトルもランナーですし、陸上部の練習や走ることが中心のスポーツ小説だと思って読み始めたのですが、全然違っていてびっくりしました。

入試で出題された部分は、陸上部に復帰し、練習を始める部分なので、スポーツ小説だと思っていても問題ない部分です。ですが、少し言葉の使われ方が難しめです。

この本全体に、言葉の使われ方や表現が難しめですので、高校生以上大人に向けた作品でしょう。

そして、このお話は、幼児虐待を取り扱った小説です。
あさのあつこさんがこういった小説を書かれているとは知りませんでした。
幼児虐待と聞いてしまうと、読むのもためらってしまいそうですが、あさのあつこさんはこの繊細なテーマを胸を打つ作品として仕上げています。

2015年度西武学園文理中学校の国語の入試問題で出題されました。

◆2015年度西武学園文理中学校の国語の入試問題

大問2番で最初にリード文があり、文庫で約6ページ分が出題されました。
「1年の頃に陸上部を退部していた加納碧李は2年になってもう一度復帰して練習を始める。退部したくせにまた戻ってくることが気に入らない部員がいる中で、次の県大会に出場するための記録会に出場するためにはそれなりのタイムを出すことが必要で、休日もマネージャーの前藤杏子に練習につき合ってもらい、走っている」という場面です。

大問1番は説明文、大問3番は慣用句、語句、四字熟語、大問4番が漢字の読み書きでした。

この大問2番の設問形式は、適語補充が1問、5択の記号選択問題が1問、6択から2択選ぶ問題が1問、抜き出しが4問、20字の記述問題が1問で全部で8問でした。

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