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「負けヒロインが多すぎる!」2024年夏アニメ感想18〜青春と呼ぶにはほろ苦すぎるヒロイン達の物語

負けヒロインが多すぎる!
は、雨森たきびさんによるライトノベルです。

イラストは、いみぎむるさんが担当。
ガガガ文庫(小学館)にて2021年7月から刊行されている。
略称は「マケイン」「マケヒロ」


2024夏アニメ感想18本チャレンジ、今回で最後の18本目です!
7月中に完了したかったので今日は、記事2本です!

〜あらすじ〜
想い人の恋人の座を勝ち取れなかった女の子——「負けヒロイン」。

食いしん坊な幼なじみ系ヒロイン・八奈見杏菜。元気いっぱいのスポーツ系ヒロイン・焼塩檸檬。人見知りの小動物系ヒロイン・小鞠知花。

ちょっと残念な負けヒロイン——マケインたちに絡まれる、新感覚・はちゃめちゃ敗走系青春ストーリーがここに幕を開ける!

負けて輝け、マケインたち!

負けヒロインが多すぎる! アニメ公式サイトより

気になるポイント


マケインの一人、杏菜

幼馴染の男の子との昔の結婚する約束を12年信じていて、
彼は最近転校してきた女の子と付き合ってしまい…
付き合う前から負けてしまった?ヒロイン。

12年間友達でいるってもうそれは恋人とは思えなくなってしまったかもな…
告白してたら恋人になれただろうか…

でも勝手に思い込んだり、思い人のストロー(これ以上言うまい)、人の席でたくさん注文したり…
ちょっとどうなんだろうという行動が目立つ…

杏奈のビジュアルはかわいいんだけど、転校生のピンクの子は男子うけしそうな?可愛いかんじ。

ピンクの子が自分の彼氏と、その彼氏を想ってた杏菜と3人で一緒にカラオケ行こうって言った時、皆さんどう思いましたかね…(こういう子いるよなあってリアルでした)

私はちょっと似たようなことがあったのを思い出しまして
今回のとは違うんですが
なんで男って友達と遊びに行くとき、彼女連れてくるんですかね?
めっちゃ気を使うし、途中解散にならざるを得ない…もうやめようこんな話!(笑)


主人公の学園生活


初っ端、杏菜とその幼馴染男子の修羅場(付き合ってないので別に修羅場ではない)を目撃した主人公。
そこから杏菜と知り合うわけですが…

友達もいない、部活もしていない、青春とは離れた学園生活をしているようなのですが、
ラノベを心から楽しみ、クラスの中でも目立たず、かといっていじめられているわけでもなく
どこか要領よく、毎日のルーティンをこなしている様子は見ていて、決して灰色の学園生活ではなく、むしろこの日々を楽しんでいるように見えました。

達観してるように見えますが、ひねくれておらず、暗くなく、
学生生活を謳歌しているように見えるのは小気味いい心のツッコミのおかげですね
いいキャラしてます!

(席を離れてクラスに戻ると自分の机に誰かが座っていて話しかけられないっていう話は、私にも覚えがあって心が揺れました…
私だけですかね?(笑)
中学の時、そういうことが何度かあったので、代わりに授業始まるまでその人の席に座ってたら、「なんで私の席に座ってるの!?」と驚きながら言われたので、「あなたも座ってるじゃん?」と返したら、その後座られなくなりました(笑)
自分の席に座られるのは嫌だということで…(人にやられて嫌なことはしちゃだめ!)
私もそのころなかなかファンキーだったなあ…

ああ心がザワザワする!

全体の感想


ほろ苦い青春どころか、かなり苦い寄りの青春模様に少し心が締め付けられる

映画のような、ラノベのような青春に憧れる学生時代。
高校生の恋愛なんて、どうせ別れるのに恋人を作ろうとして、振り回したり、振り回されたり。
ほろ苦すぎる、ちょっとリアルな、でもどこか楽しげで、ちょっと羨ましくなる作品でした。

負けてるかもしれないけど、まちがいなくみんなヒロイン!
というか負けって言い方はなんとなく好きじゃない。

人生負けがない人より、負けたことがある人の方が強くて優しい人が多いから。
だから、この作品に出てくるヒロイン達は見守っていきたいと思えてしまう。

恋愛に限らず、それぞれが幸せの形を見つけて、幸せになってほしいなあと思える作品です!

EDのこと

EDがLOVE2000でびっくりしました!
hitomiさんの名曲ですね。
八奈見杏菜役の遠野ひかるさんがカバーをされてます。
なつかしいい!と声をあげてしまいました

あと驚くべきことに、キャラの絵はセル画らしいです。
でもドット絵みたいでちょっと見づらい映像ですね。(あえてそうしてるのかもしれませんが)
セル画の技術はもう日本ではなくなってしまっているので、作業できる人を探すのは難しかったと思います。

※昔はアニメの彩色は透明のセルシートの裏から絵の具で塗っていました。
ハイライト、2号影、1号影…と塗る順番を正確にやらないと絵が完成しません。
しかも絵の具を乾かすのに何時間もかかる、今考えるととても大変な作業でした。
(私もさすがにセル画の時代は知らないのですが、一度体験させてもらったことがありまして、一発勝負の大変な仕事です)

デジタル彩色だとバケツで簡単に塗れちゃうけどセル画時代の技術はものすごい伝統伎ですよ…

2024夏アニメ感想チャレンジは今回で最終回です。
次のアニメ感想チャレンジはまた次回、秋アニメのシーズンでお会いしましょう!(´▽`)

今季のアニメは追いかけたいのがあまりないのと、感想を書くほどではないので、アニメ感想は8月は少ない予感です。
途中どうしても書きたいものがあったら書こうかなと思います。

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