「ATRI -My Dear Moments-」2024年夏アニメ感想16〜海に沈んだ世界。女の子ロボットのアトリが可愛い!
『ATRI -My Dear Moments-』は、フロントウイングおよび枕が開発し、ANIPLEX.EXEより発売されたノベルゲームが原作のアニメ化作品です。
作画じゃこさんで2022年からコンプティーク(KADOKAWA)で漫画が連載中。
既刊3巻(2024年7月10日現在)
美少女ゲーム原作なのでどうかなあと思ったら、ノスタルジックで好きな作風でした!
■気になるポイント
ロボットの女の子のヒロイン、アトリ。
海底に沈んでいたカプセルの中には女の子のロボット。
ボーイミーツガールもの。
アトリは元気いっぱいで人間みたいなのですが、動きがわちゃわちゃしててかわいい。
ロボットなのに物忘れをしてしまうし…どういうこと!
アトリはマスターの言うことを守るので、押しかけ女房みたいに、グイグイ来る行動はしないというところもいいですね。
世界は海中に沈んでしまっているディストピア世界。
海抜が高い地上に人間が暮らしているようで。
主人公ナツキが潜水艦で海中に潜った時、マンションや団地が海底に沈んでて廃墟になって佇んでいる映像がインパクトありました。
表札もあるしね…
映画ウォーターワールドを思い出します。
ああ、日本は沈んでしまったんだなあ…。
ということはナツキたちが暮らしているのは山の上とかなんですかね…。
不謹慎だけどこういうディストピア世界の映画好きです。
現実にこうなってしまったら恐ろしいけど、退廃的な中に美しさを感じてしまう。
■好きなポイント
夏の青空、青い海の景色が美しい。
今作の季節は夏なので、終始、夏の景色が描かれています。
夏の雲、青空、何もない水平線
日差しは強く、白い壁や床に反射して
海の中は熱帯魚が…
夕方になると彩度高めのオレンジ色の夕景が…
海なんて最近見てないな…とノスタルジー感じます
ストーリーのテンポが良く、演出が良い!
ナツキは子供の頃の事故で足を失ったこと。
両親を亡くしていること。
回想シーンの少しの映像でわかる作りになっていました。
小説なら過去回想編のエピソードが文章で書かれるところですが、アニメ化するなら1話ですぐ回想シーンを入れることでストーリーがとたんに見やすくなる。
テンポ良くてわかりやすい1話でした。
演出も個人的に好きなものが多く、
ナツキが1人で潜水艦で物思いに耽ってると潜水艦の窓にチラチラと子供の頃のナツキと幼馴染が遊んでる姿が映るシーンとか。
幼馴染の女の子が、「私が学校から帰るまでアトリ売らないでね!」って言うところとか↓
何気なく見ちゃう演出かもしれないんですけど、
最近見たテレビアニメではこういう感傷に浸れる演出がある作品が少ないと感じます
映画だと良くあると思いますが…
テレビシリーズでうまく詰め込むのって難しいと思います。
靴を片方落としたのを拾ってもらって、アトリはナツキの足になると決めた。
そんなことで、と思うかもしれないけど、それだけで十分だと思いました。
誰かのためを思って何かをするという行動は愛情だと思います。
<全体の感想>
ディストピア世界で生きる少年とロボット少女のストーリー。
どこかノスタルジックな空気が良い…!
とにかくアトリが可愛い!
心がつながる演出が良い
美少女ゲーム原作らしいですが色っぽい描写はなしで安心!(キャサリンはお色気担当なのかもしれないけどあまりお色気感じない)
世界が海底に沈んでしまって、その後の新しい世界を生きる主人公達。
これからどうやって生きていくんだろう?
アトリの言っていた、約束とはなんだろう?
回想シーンで、ナツキが子供の頃に、アトリと出会っているっぽいんですよね。
アトリは年を取らず、まわりはみんな年を重ねていたと考えるとちょっと切ないんだけど。
好きなんですよこういうの。
ディストピア世界、ロボット少女、癒しを求めてる方には合うと思います!
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