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「戦隊大失格」2024年春アニメ感想22

戦隊大失格は春場ねぎさん原作の漫画です。
「週刊少年マガジン」(講談社)にて、2021年から連載中。
既刊13巻(2024年2月16日現在)です。

日曜の特撮ヒーロー題材の漫画…と思いきや…?
すごいリッチなものを見てしまった…!

というかこれプラットホーム、Disney+でしか配信されてないの!?

世間では賛否両論らしいのですが、私は特撮ファンではないのと、同作者さんの「五等分の花嫁」は見たことないのでフラットに見れたのかなと思います。
ちょっと尖った作品だとは思いますが、面白かったですよ!


あらすじ~

13年前、突如現れた巨大浮遊城。
この日より世界征服をもくろむ怪人たちと大戦隊との存亡をかけた戦いが始まった。
だがこの戦い、実は茶番劇?!

とうの昔に浮遊城は陥落状態、怪人幹部も全滅、
残された下っ端戦闘員ダスターズは大戦隊に秘密の協定
<毎週末、地上に侵攻し敗れ散る>を極秘に結ばされる始末。
とんでもヒーロー竜神戦隊ドラゴンキーパーをぶっ潰すため、
遂に立ち上がる!
桜間日々輝に擬態し、陰謀と謎が渦巻く伏魔殿・選対本部へ潜入したD。
しかし、選対本部の戦隊員たちは曲者揃いだった――。
果たしてDは運命を変えることが出来るのか!?

戦隊大失格 アニメ公式サイトより

気になるポイント


・毎週日曜日に怪人が人々を襲いに来る世界

まるで日曜日の特撮ヒーローのように侵略してくる怪人たちを
レッド、ブルー、グリーン、イエロー、ピンクの戦隊員たちが倒す。
それを見守る観客たち。

そんな世界…だったはずが、
13年前に、とっくに幹部たちは倒されて残ってるのは下っ端戦闘員しかいないことが明かされます。

つまり、ヤラセ、八百長だったということ。

怪人たちもわざと負けていたわけで、毎週新しい怪人のアイデアを出して作っていたらしい。
本当の戦いではなく台本どおりのショーだった。何という皮肉…。
世界観設定が面白いです。


・ストーリー

今3話まで見たのですが、毎回続きが気になる構成になっていて演出の惹きが強い…。

正義VS悪なんてもはや陳腐。
勝った方が正義で負けたほうが悪。
強者と弱者。

もはや世界征服する力をもっていない怪人たちを毎週蹂躙して、ヤラセにつきあわせている正義の味方達。(どこが正義なんだ…)

もはや正義も悪も存在しない。むしろ全員自己中の悪人じゃん!

主人公たちがどうなってしまうのかというより、この

「正義ってなんなんだ?」って話の決着をしてくれるのかどうかが気になりますね。


好きなポイント


・1話の作画が良い!

まるで劇場版を見てるのかってくらいのクオリティ。
冒頭の戦隊5人のアクションの時点で心つかまれました。
ドラゴンキーパーやダスター、怪人はかなり3Dを使ってると思うのですが
全然違和感なかった。セルルック3Dってここまで来たんですね。
(セルルック3D・・・3DCGで2Dアニメのように表現する方法)


・戦隊ヒーローネタ

戦隊ヒーローはあまり詳しくないと言っても、見たことはありまして

最後に5人で大きな武器を構えて、〇〇キャノン!みたいな必殺技を出すのは既視感あって面白かった。
カメラマークも5色のスーパーT光(レーザ―の光)もばっちり再現。
特撮詳しい人はかなり楽しかったんじゃないでしょうか。

マントのなびきとか、アクロバットな動きが良すぎる…
スタッフの方相当研究したんだろうなあ…

全体の感想


作画もストーリーも引き込まれた!

アクションが多くて、画面も派手で、良かったシーンは見返したりしてました。

敵であるはずの戦闘員Dを主人公にすると
マスクをしている、口元しか見えないドラゴンキーパーたちの方がこんなに不気味に見えるなんて。視点を変えるとこんなにも世界が違う…。

特撮は一度は見たことがある人は、オマージュに気づけて面白い点があると思います。
原点を知らないと、アレンジが楽しめないの典型ですね。

ちなみに戦闘員Dは擬態能力があるので人間に変身できます。

キービジュアルには怪人が主人公!って感じでセンターに載ってるので、ぱっと見かっこいいキャラデザで視聴する層には受けなかったのかなと思います。(内容的にネタバレにもなるので、↓の顔をキービジュに出すのは控えてたんだとは思いますが裏目に出たかもしれない)

アニメ「戦隊大失格」第2話より © (C)春場ねぎ・講談社/「戦隊大失格」製作委員会


続きが気になって2話、3話も見ちゃいました。

戦闘員Dが人間のふりをして戦隊に潜入してるのですが、人間にバレないかヒヤヒヤしました。
というか、え?え?
その人に変身しちゃうの!?って驚くことが多かった…。
しかし、戦闘員Dの肝が弱いから変装しても、すぐ表情に出ちゃうからハラハラしっぱなしでした…。


1話は映像のカロリーが高くて、見てるとどっと疲れます。(進撃の巨人1話以来かも)
2話、3話も見ててハラハラするシーンが多くて緊張しました。
元気な時に見るのがオススメですね。


配信環境で見れない人は原作をチェックして見てください!


マガジンポケットで一部無料で読めます!


ちなみに、パワーレンジャーっていう、海外で作られた有名な戦隊特撮ものがあるので、(シンケンジャーをベースにしている作品)
戦隊とは何かっていう下地はあるので
戦隊大失格はダークヒーロー、アンチヒーロー、戦隊ものの皮肉などの要素受けの良い海外の方のほうが楽しめる作品なんじゃないかなって思います。


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