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「転生貴族、鑑定スキルで成り上がる」2024年春アニメ感想20

転生貴族、鑑定スキルで成り上がる
は、未来人Aさん原作のライトノベルです。

「転生貴族、鑑定スキルで成り上がる 〜弱小領地を受け継いだので、優秀な人材を増やしていたら、最強領地になってた〜」
のアニメ化作品です。
2019年から小説家になろうにて連載され、2020年からKラノベブックス(講談社)より発行されています。

異世界転生ものと聞くと、無意識に身構えてしまう!😖

そう思いつつ1話を見てみたら、結構良かった!(ホッ)😌

実は今作の監督、私が子供の頃超はまってたゾイド無印の監督・加戸誉夫さんでして…
最近監督はされてなかったみたいなので、嬉しいです。
ゾイドも軍、国、戦争、たくさんの人間関係を上手くアニメオリジナルでまとめてたので、今作は相性いいんじゃないかな…

〜あらすじ〜

弱小貴族の長男として異世界に転生したアルスは、生まれながらにして
人の能力を見抜く“鑑定”スキルを持っていた。
乱世の中で領地を守るため、街へ出て優秀な人材を探し始めると、差別を受けて路頭に迷うマルカ人の少年・リーツと出会う。

鑑定の結果、リーツには非の打ちどころのない圧倒的なステータスが隠されていることがわかった。 アルスは彼を家臣にしようとするが、周囲からの大反対を受けてしまい ――

転生貴族、鑑定スキルで成り上がる アニメ公式サイトより

気になるポイント

・主人公アルスの鑑定スキル

凝視すると人のステータスが見えてしまう鑑定スキル。
3歳で兵士にアドバイスしたり、流れ者のリーツをスカウトしたり。
信長のゲームソフトの映像があったので(信長の野望かな?)
そのノリで、周りの人間を鑑定しまくる。
人の能力が数値化されてるってゲームみたいですね。
鑑定はできるものの、優秀な人をスカウトできるかどうかは主人公次第。
スキル使いすぎると目が疲れて涙が出る。こういう細かい設定いいですね。

・サブキャラに魅力がある。アルスの父親レイヴンが良い

アルスよりアルスの父親やリーツがなかなか、キャラクターが立っていて好きになりました。

アルスの父親レイヴンは知将でもあり、武芸の才もある頼もしい領主です。
アルスに必要以上に厳しすぎず、甘やかさない。
アルスが、流れ者で差別されているリーツを雇用したいと言った時に、
レイヴン自身が試験してやると言い出したのは、本気でリーツを試したかったからで、

アルスがとんでもない人間を本気で推薦するなら、本気で試験をしてやろう

ってことなのですが、
これ、すごく良い父親ですね。
頭ごなしに否定しないで子供扱いしないでちゃんと話聞いてくれるんですから。
これでもし人選ミスしていたと失敗しても、アルスには良い教訓になるだろうという判断だったんでしょう。

異世界転生した先の父親って影が薄いことが多いと思うのですが、レイヴンはとてもかっこいいキャラクターです。(声も東地宏樹さんでピッタリ!)

好きなポイント

・構成が上手い!

1話をざっくり書くとこうなります↓

アバン(冒頭)
成長したアルス達
1分で前世の主人公が死ぬ(高速)

Aパート(設定やキャラクターの説明)
アルスのスキル説明、
7つの国の地図、住んでる邸宅の描写、兵士の訓練、メイドや執事、父親との関係。身分や人種差別問題を説明

Bパート(アルスとリーツの出会い、功績)
リーツをスカウトし、アルスの父親レイヴンを説得。
リーツVSレイヴン(試験)
リーツ無事に雇われることに。

書くとすごいシンプルなのですが、

これを1話に収めて綺麗にまとめてるのはお見事でした。

だいぶカットしてるんじゃないかと思うのですが、原作未読でも違和感なく見れる構成だと思います。
アバンで、未来の姿を見せるのは映画などでよくある構成。
これから何が起こるのかわかってしまいますが、その過程を見せたい!というのが伝わります。


・作画、レイアウト、見せ方が良い。

レイヴンVSリーツの剣術シーンは演出パワーもあって、ハラハラしましたね。

作画ってぬるぬる動くだけじゃなくて、メリハリがあって、アニメならではのハッタリを生かしたものこそ、見てて楽しいものになるんじゃないかと思います。

太陽の逆光を利用した!というのもベタだけど正攻法で絵面がかっこいい。

これ確か昔宮本武蔵の話で知ったんだっけ?…と調べてみたら
宮本武蔵が晩年書いた兵法の書「五輪書」の火の巻で「日を負う」っていうのがあるんですが、文字通り「太陽を背後にして構える」ことで、
他にも「太陽を背にできない場合、右わきの方に太陽が来るように」とか、「座敷の光も利用する」とか、
勝つためには「有利な環境で戦うこと」を説いてる書があるんですね。

これ原作ではどうなってるのかわからないのですが、日本人のアルスが信長好きで歴史オタクっていう設定だったら、宮本武蔵のことも知っててリーツに教えた、とかだったら胸厚演出だったかもしれないですね。

ちなみに五輪書は地水火風空と各巻にまとめられてるので、読んでみるとおもしろいです!

全体の感想


意外と良かった!

笑ったのが、主人公の前世や死ぬシーンは紙芝居で、セリフ無しで極力省略されてました。
①会社で仕事してるカット
②コントローラーを握る手、信長のゲームソフト
③次の日出勤したら玄関で心臓発作で死亡

これだけ(笑)(まじです…)

そのおかげで、1話を切りの良いところまで収められてて、
見せたいものをちゃんと作られてたんじゃないかなと思います。

声優さんもキャラに合ってるし、感情がのってたと思います。

特にリーツは異国の流れ者で、人種差別されている役なので、演技としては一番難しい役なんじゃなかろうか。

アルスは転生者ですが、日本人ゆえか人種差別に関して疎く
無知故にストレートにスカウトしたんだと思いますが、
リーツにとっては青天の霹靂だったことでしょう…

ご都合主義なところもあるけれど、
リーツはアルスを信じたし、レイヴンもアルスを信じた。
どのキャラも相手に対して「ちょっと信じてみようか」と一歩踏み出していく展開が良いですね。
アルス自身戦闘能力が無いから、鑑定スキルと頭をつかわないといけないわけだけど、
今後頭脳を使って乗り越える展開があったらおもしろそうだなと思います。

あまり主人公がイキってないのと、主人公がちゃんと目的を持ってるタイプの異世界転生。
試しに異世界転生ものを見てみたいなって人にはおすすめします😄

OP曲はTRUEさん!
曲名はブルーデイズ。

物憂げな君に声かけた〜とか、リーツのとこみたいだし、
適正(いいところ)視えてくる。本当の君だけ視えてくる〜、は鑑定スキルをイメージしてて、すごく作品に合った歌詞で素敵(´ω`)
今季アニメの中でも好きなOP!

TRUEさん、今季はユーフォニアムOPのRecodaもあります

TRUEさんの曲って一歩踏み出そう!って背中を押してくれるような、元気が出る曲が多くて好きです😄

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