その仕事誰のため?
こんにちはangelo代表です。4月。この時期のオフィス街は新入社員らしき方々がどぎまぎしながら歩いている姿が微笑ましいですね。同じスーツ姿でも明らかに違ってフレッシュと判るのは不思議なものです。半年後、1年後、3年後には、彼らの足取りも顔つきも変わっていることでしょうから、仕事が人を育てる、と言われるのも納得です。さて今日は、「あなたのお客様は誰ですか?」というお話をしようと思います。
ビジネスの世界にはいつも、それがBtoBであれ、BtoCであれ、お客様が存在します。ごく単純にいうと、お客様が求めるモノやサービスを提供できた時に対価を得る、それはビジネスの基本のきです。そしてそうしたモノやサービスにプラスアルファの付加価値も提供できれば、即ち顧客満足度を高めて競争力をつけるということですね。
「あなたのお客様は誰ですか?」と問われて、たとえば営業の人ならば取引先の人だとか、小売店の人ならばお店へいらっしゃる人だとか、具体的にお客様を思い浮かべることができると思います。ではバックオフィスの人の場合はどうでしょうか?「自分は直接お客様に会うことはない」と思っている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
実は、バックオフィスの人もお客様と密接に関わっています。そのお客様とはまさしく「あなたの会社の人」、つまり「社内顧客」です。同じ社内の人を相手にあなたはサービスを提供しているのです。
angeloの考え方はこうです。バックオフィスが正しく機能しているとき、営業などのプロフィットセンターは営業活動や生産に集中できる、ひいては会社の業績に貢献することになる、会社の業績が上がれば、昇給原資も生まれる、あなたのお給料をあげる交渉もできる。。
仮にいつものバックオフィス業務をアップデートして社内顧客満足度を高めることができれば、それは付加価値を提供しているようなものです。単純にあなたの仕事が直接誰かの役に立つことを認識していれば、改善のための努力もできますね。例えば、営業の人の負担を軽減しながら現状と同じ効果を持つレポートを作成するためにはどういう仕組みがあればいいかなと考える、といったようなことです。
angeloではしばしば「今ある業務システムがベストだとは限らないと疑ってください」とお伝えします。いつだって改善の余地はあるからです。ほんの小さなステップでも、その改善が誰かの役に立つのならばそれは仕事として成り立っていると言えると思います。(そして小さな改善の積み重ねも会社全体になると大きな力になるのです。)
もしも「いつもやっているけど、この作業、一体誰の役に立っているんだ?」という業務があって、突き詰めたところで結局不明なものが見つかったら、それはその業務の存在そのものを問い直す潮時ですね!