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Bur@rt Diary〜noteより、はじめまして


noteよりはじめまして。

現代アートを中心に、アートコレクターでアートのWEBメディア「Bur@rt」を運営しているコバヤシマヒロと申します。

サイトの方で毎週更新している日記を綴っていましたが、アートの魅力的な世界をもっと広くお伝えしたく、今週より場所を変えてnoteに記していくこととしました。今までの日記は下記よりご覧下さい。

マラソン大会に参加するため、週末は熊本に行って参りました。どこのローカルに行っても、美術館に立ち寄ればアートに触れることが出来るって素敵ですよね。熊本現代美術館に行って、「ドレス・コード?――着る人たちのゲーム」(~ 2020.2.23まで開催)を鑑賞しました。

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事前情報無しにふらっと立ち寄ったのですが、意外や面白くてハマってしまいました。ハンス・エイケルブームの《フォト・ノーツ》最高ですね!図録もオシャレで購入しちゃいました。東京オペラシティでの追加開催(2020年4月11日〜6月21日)も決まったようです。オススメです!


そして、先週のメインイベントは、待ちに待っていた井田幸昌さんの個展「King of Limbs」でした。

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開催が発表された時は、まさかカイカイキキギャラリーで観られるとは思わなかったです。所属ギャラリーを持たない井田さんにアプローチした村上隆さんに感謝ですね。

何度か観た中では、最大の空間です。大作を中心に、作品はどれも測ったようにギャラリーにフィットしていて、ひたすら圧巻でした。

井田幸昌さんの姿勢にもグッと来るものがありました。20代最後の個展、という区切りのタイミングで、新しいシリーズ作品を中心に構成する度胸というか心意気に、作家としてのプライドのようなものが見えました。「すげぇなぁ」と繰り返し思いました。

作品は全て初日完売。最も大きな作品3点は、エントリーして、選抜されたコレクターの元に旅立つようです。

私も隙あらば購入しようかという思いは有りましたが、ギャラリーの有力顧客や、付き合いのある今までのコレクターで売り止め。一般の来場者に案内されることはなかったようです。値段もさらに上がったようで、凄い人気ですね。もうコレクションできる気がしません…。

一方、同じタイミングで別の作家さんの展示を観に行く機会がありました。美術館で個展を開催するほどの実力派作家さんです。展示空間の中で最も大きくて存在感のある作品に引き込まれました。顔馴染みのギャラリストから聞いた話によると、某ビッグコレクターの手に渡ったようですが、その価格にビックリしました。破格に安いんです。
某ビッグコレクターさんはその作家の作品を既に何点も所有していて、コレクションラインとして必然性があること、コレクション展での展示を通じて広く一般に鑑賞機会が作られることなど、お互いにメリットがあるということなんだそうです。作家さん納得の上でのプライスだったそうです。

井田さんの販売前完売も、先ほどの著名作家さんのビッグコレクター特別待遇も、どうしようもない事実で、抗いようのないアートディールの実態です。私のような一般のコレクターにとっては、太刀打ちできない領域です。

それでは、人気作家の作品、諦めるしかないのでしょうか?
井田幸昌さんの作品は、コレクター仲間の話によれば、直近の海外アートフェアではavailableのタイミングがあったようです。国内より海外で狙い目があるのかもしれません。

具体的な記述は避けますが、頑張って色んなルートからアプローチすれば、きっとコレクションの道は開けるんだと思います。軽薄にそそのかしているようなつもりはありませんが、もちろん叶わないこともあるでしょう。私としては夢は追いかけたいタイプですので、敢えて可能性はあると言っておきたいです。

実際に、私も幾つかそういったケース(実現)を体感したことがあります。熱意があれば花開くのだと思います。その際に、コレクター仲間の情報って、とっても参考になります。生の情報はSNSやWEBサービスには出てこないですね。実感します。

最後に告知です。年末年始に開催して好評を博したコレクション展「コレコレ展」ですが、関西で開催する運びになりそうです。ご縁があって、関西での開催に興味を持ってくれたコレクターさんの熱意によって実現されます。ご興味ある方はご連絡頂けますと幸いです(コレクターは人数限定・諸条件有&ボランティア事業です)。


では、また来週!


Bur@rt〜ぶらっとアート
編集長 コバヤシマヒロ



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