スポッチャをダイエットに使う中年双子たち ～双子の生活25～
双子の生活、連載も1ヶ月突入しました。
想像以上に読んでくれてる方が多く正直びっくりです、ありがとうございます。
完全な毎日更新は出来ておりませんが、今後も継続していきたいと思います。中年双子の狂気的ノンフィクション日記、今後もよろしくお願いします。
2024年1月21日
幼少期ずっと疑問だった。
なぜ世のおじさんたちは、肥満かガリかムキムキにハッキリと分かれてしまうのだろう？と。
大学生の頃疑問だった。
なぜ世のおじさんたちは、ジョギングしたりジムに通ったりするんだろう？と。
双子は今年で32歳を迎える。
30を超えて分かったことは、意識的に運動しなければ肥満まっしぐらの体質になってしまったということだ。
じゃあジムへ通うか？
無理だろう。怠惰を極めた俺たちにそんな高尚な習慣を根付かせることは不可能だ。ある程度意識の高い人間すら辞めていくジムなんて継続できるわけがない。
かといってこのまま太り続ける体を放置できるか？
それは否だ。体重増加ペースを考えるに、運動しない生活は緩やかな自殺と変わりない。俺はともかくPNRAはもうすぐ0.1トンを迎えようとしているのだ。死は目前に迫っている。
そんなときPNRAが近所にスポッチャを見つけてこう言った。
「朝6時からの入場で割引あるらしいで。夜勤明けにスポッチャ寄って卓球しまくれば楽しく痩せられるんじゃねえの？」
スポッチャ。
ラウンドワンの施設のひとつであり、卓球やバドミントン、ローラースケートなどのアクティビティを時間制で楽しめる場所だ。双子も中学生ぐらいのときよく利用した。
そう、あそこは基本キッズたちが楽しむ場所なのだ。そこに中年双子が早朝から突撃して、同じ顔を必死の形相に変化させて卓球をするのだ。悪い夢か？俺がキッズなら顔をしかめるし、従業員なら出禁にする。
だが面白ぇ。面白ぇってのは大事なことだぜPNRA。やったろうじゃねえか。（アメリカンスピリットを吸いながら）
この日は珍しく大雨が降っていた。
大雨なら客が少なくて醜い双子をあまり晒さなくて済む、と思い突撃したのだが、思ったより家族連れが多くておののく。朝7時だぞ。
そして屋上のテニスコートやバッティングコーナーは閉鎖されていた。卓球に飽きたらこっちへ移動しようと思っていたが仕方あるまい。
とにかく卓球するぞ。休憩を挟みつつ2時間ぐらいしよう。（スポッチャは基本10～15分ぐらいで譲り合いをするのがルールだ）
PNRAは中学時代卓球部だった。
目立った活躍をしたわけではないが、他の運動部がドン引きするぐらいの基礎筋トレやランニングを毎日こなしており、当時のPNRAの体は見事なシックスパックを携えたムキムキボディだった。だった。
今は杉並城同居人のターチから「地獄にいる餓鬼やん」と言われる腹をしている。なうだ。
レベルの低すぎるラケットラバーに苦言を呈しながらも、当時を思い起こさせるフットワークで俺を圧倒する。1時間ほどラリー練習をし、そこから実戦形式の対戦をこなしたが、PNRAはスマッシュ禁止の縛りプレイを抱えながらも勝利を譲ることはなかった。オトナゲなさ男かよ。
途中休憩に他のアクティビティを挟みつつ、汗だくになるまで卓球をこなした。腕も足も悲鳴を上げている。俺、椎間板ヘルニア疑惑があるんですが大丈夫なんでしょうかね？
そして最後に卓球をひとセット。
今度は2人で対戦ではなく、機械が飛ばしてくる玉を打ち返すやつだ。
それでスコアを競うことになった。
台が傾いていたり玉がぶっ壊れていたり、必ずしも実力を正確に測れるわけではない。だがズブの素人とは違うラケットさばきとフットワークは間違いなく経験者のそれだった。
一方俺は素人。でもさっき対戦しながらフォームやフットワークの指導をしてもらった。ここまでとはいかなくとも、似たような動きぐらいはできるだろう。よっしゃやるぞ！！
なんだこれは？？
あれじゃん、「萌えキュンですぞ～～！」って言ってるガリガリメガネエロゲオタクの動きじゃん。いやガリガリ以外はその通りなんだけど。
こんなに差が出るもんか？？俺のフットワークなんだよこれ？チー牛ステップにも程がある。チー牛が差別的で炎上？しるかそんなもん、これはどう見てもチー牛ステップだ。そしてチー牛ステップしてるのは紛うことなき俺だ。いや、キチィよこれ。noteに載せるかまじで悩んだぐらいにはキチィよこれ。キチィ牛だよこれ。
その後体ヘトヘトお腹ペコペコで帰還し、近所で味噌ラーメンを食べた。
これ食ったらダイエットの意味がない気もする。だけどPNRAが
「ラーメン食うのは普段通り。そこに運動が足されているのだから何も問題はない」って言ってたからOKとする。
スポッチャは週一～週二ぐらいのペースで通うと決めました。
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