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でもシャケさんのほうがもっと好きです 〜双子の生活22〜

2024年1月18日

ペーパーシアターというものがある。

要はペーパークラフトの一種で、アニメや映画のワンシーンを切り取ったような1枚絵を、様々なパーツを重ね合わせて作り上げるものだ。

去年のクリスマスに彼女にプレゼントした。
細かい作業が好きだから向いていると思ったのだ。


完成させたもの

綺麗だし、やりがいがあるし、ジグソーパズルより完成品がコンパクト。我ながらいいプレゼントをしたと思う。

時は遡り昨年12月。
ペーパーシアターを売り場で眺めながらふと思う。

――しかしこんな細かいもの、不器用な俺やPNRAには無理だろうな……

そんなことを思いながら買い物カゴに入れていた時だった。

PNRA「え!ペンギンあるやん!」


画像:株式会社エンスカイ様
https://www.ensky.co.jp/item/22121.html


PNRAは重度のペンギン好きである。
ペンギングッズを見かけるとなんでもカゴに放り込む。

でもペーパーシアターは無理じゃないか……?俺たち不器用の煮詰め汁みたいな男だぞ……?



今宵PNRAの挑戦が始まる

購入してから約1ヶ月経過した今日。
俺が家にいない時にPNRAの孤独な戦いは幕を開けた。

………………
…………
……

戦いが始まって1時間。
早速愚痴が飛んでくる。


うんうん
その鼻くそみたいなやつ??


ペンギンの鼻くそ?
キレる中年

深夜2時。
ペンギンの鼻くそ、もとい鼻パーツにキレる中年双子がここにいた。


ゴミやな……さすがに無理ちゃう?




愚痴りつつ上手くいくんかい。
情緒がおかしくなってしまっている。

そんなこんなで3時間ほど悪戦苦闘し。


途中あまりにもアフリカに失礼な発言も飛び出しつつ。


PNRAは完成させた。
PNRAは後に語った。
「ピンセットを卒業してからは爆速だった」と。

そしてPNRAの愛するもので固められたコーナーに、ペンギンのペーパーシアターが加わる。
ちなみにPNRAがこの世で1番好きな物はペンギンではなくシャケです。シャケをこよなく愛する男。

彼が死ぬまでに一度は行きたいと願っているのは北海道の標津サーモン科学館です。
どなたか連れてってあげてください。
我が兄ちゃんに鮭の産卵を生で見せてあげてください。(産卵とか生とかなんだかヤラシイですね)


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