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菌とお付き合い(冷蔵庫のない家で夏をどう乗り切るか)
夏も真っ盛り。蝉が元気。一方、にんげんのわたしはへばっています。信州の夏は涼しいけれど、暑いものは暑い。
日々の暮らしは、順調であり、問題もある。
我が家には冷蔵庫がない。
NON冷蔵庫生活は菌との共生と戦いの日々。
人にとってヨイ菌とバイ菌(良いも悪いも人が決めたことだけど)がいる。食べれなくなれば悲しい。どう付き合うかが肝です。
ヨイ菌は、例えば乳酸菌とか納豆菌とか、コウジカビとか。
浅漬け、キムチ、納豆、お味噌、醤油などなど、
いつもお世話になっとります!ありがとう菌たち。
バイ菌は、ヨイ菌以外で、かつそれが大量に偏って繁殖しちゃうとまずい。酸っぱいにおいがしたり、糸を引いたり…。本能的にゾゾゾっとする。
世の中バイ菌だらけで、私の体の中にも顔の表面にもいっぱいいるらしい。
バランスがとれていれば、特段問題にはならない。
菌のバランスは難しいけれど、面白い。温度や空気、塩梅で人ができることもあれば、どうしようもないこともある。一度、バランスが整えば、あとは放置でオーケー!と思ったら、気づいたら表面にカビ!嗚呼!!
最近の悩みはご飯の保存。炊いたご飯に塩を振って、通気性の良い日陰に置いてなんとかしのいできた。けれど、この時期になると、翌朝はもうだめです。変な匂いがします。
さて、どうしようかということで、気化熱を使った方法を試してみました。
大きな釜に水を張って、その上に一回り小さい容器に入れたお米を浮かせます。すると、水の蒸発で温度が抑えられるので夏でも腐りにくいというわけらしい。打ち水の原理と同じですね。
試してみると、そこそこ効果はあり。万全ではないけれど、十分です。
こうして、試行錯誤するのは一番楽しいことです。冷蔵庫があれば、悩むこともなければ、気づくこともなかったことがあります。
便利なモノはありがたいです。日々の暮らしに快適さと余裕を与えてくれます。けれど、それによって、生きる力や自然と向き合う力は失われてしまうのではないかと思います。
冷凍すれば済むことに、頭を悩ませる日々です。
菌がそこにいることを意識する日々です。
当たり前ですが、私は私一人ではない世界に生きています。人がいて、大きな生物、小さな生物がいて、水があり、空気があり、植物がいる。
当たり前だけど、無意識になってしまう恐ろしさに、なんだか悲しくなります。
文明の力に頼りすぎず、また、ただ疎遠になるだけではなく、上手に付き合っていきたいものです。
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