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『暑寒を制す』㉕こうして熱の正体を知ったら、省エネを進めて最後は電気を買わない暮らし、電気を買わない経営を実現します。

電気を買わない家、電気を買わない経営。
これが吉蔵が考える最終的かつ理想的な省エネ環境です。

しかし今のままでは設備費用が膨大になり採算がとれるかどうかもわかりません。それでは本当の意味で省エネをしているとはいえません。


ではどうすればいいかをまとめます。
まずは熱を制して「間接省エネ」体勢をしっかりと整えます
平行して「直接省エネ」で省エネ機器に入れ替え、さらにムダな電力を使わないように人的な省エネ行動も徹底します。

こうすることでその家庭やオフィス、工場などのエネルギー使用を最低限に抑えます。まずはミニマム消費電力環境を確立するのです。

つまり必要となるエネルギーをしっかりと確定し把握するステージであるとも言えます。

この課程でできるだけオール電化にすることをおすすめします。ガスなど他のエネルギーが関与すると、第三者の影響を受けることになるのでエネルギー費用をゼロにできない可能性があります。

そうして使うエネルギー環境を整えたら、今度は自家発電システムの導入です。
ちょっと前までは自家発電というとディーゼル発電などの大規模な夏電設備でしたが、現在では太陽光発電システムが普及していますのでこれをつかいます。

ただし、太陽光発電システムだと天気の悪い日は発電効率が落ちますし、夜間はまったく発電しません。つまり発電が安定しないのです。不安定なことはインフラとしては致命的です。

いくら余裕を持って大きなシステムにしようが関係ありません。太陽が照らなければ発電できないのですから。

しかし、蓄電池システムを併用することでこの弱点を克服することができます。発電できるときにたっぷりと発電しておいて、その時使わない電気は蓄電池に溜めておいて、夜間などに使えるようにするのです。

ただし、現時点では蓄電池はまだまだ普及価格まで安価になったとは言えません。どちらかというとまだ高価なシステムです。

だからこそ、まず消費電力をミニマムにしておく必要があるのです。消費電力を最低限にしておくことで必要とされる発電システムの容量も蓄電池システムの容量も最低限で済みます。

ということは、初期費用も最低限で済む、ということになるのです。

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もしクルマもお持ちでしたら電気自動車に切り替えれば、エネルギーコストが下がるだけでなく、蓄電池としての役割も果たしてくれるので、住設用の蓄電池のバックアップ的な存在として位置づけることができるでしょう。

一般的にはオール電化にすると災害時にまったく使い物にならない、といわれています。現実に東日本大震災の時は層でした。

しかし、これは電気を外から買っているからです。全てを自家発電で賄えるのであれば災害時の心配は不要になるだけでなく、大きな期待が持てるのではないかと考えています。

災害時にも外部の影響を受けないで自宅で生活をしていける環境を整備しておくこと。
究極的かもしれませんが、

ただし、もう一度いいますが、今のままでは設備投資が高くつきます。使う電気を最低限にして、その規模に合ったサイズの発電&蓄電システムを導入することが肝要です。

こうして、
①遮熱技術で熱を制する
②間接省エネを実現する
③間接&直接省エネ総動員で使う電気をミニマムに抑える
④オール電化にする
⑤自家発電&蓄電システムを導入する

これで究極の省エネ環境の完成です。

長文にお付き合いいただきありがとうございました。
この後は、
 ○低圧太陽光投資〜メガソーラー
 ○「年金2000万円問題を太陽光発電投資で代替するには無理がある」のでこう乗り切れ
 ○バイオマス発電について
 ○風力発電について
などについて書いてみたいと思います。

またお付き合いください。

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