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【Tableau】データから見るLOL配信 #まとめ

Tableau のチュートリアルです。 Twitch.TV の視聴者数データを使って可視化の方法を紹介していきます。

League of Legends 、ゲームの生放送データ可視化加藤純一が気になっている人、覗いてみてくださいね。

この記事で述べることのまとめ

・League of Legends の勢いはどれくらい?
・世界の人気な配信者はだれ?
・配信パワーランキング
・日本の人気な配信者はだれ?

ゲーム放送と視聴者数

リーグオブレジェンドはプレイ人口が1億人以上とも言われていますが、年に1回開催のゲームの世界大会の放送は平均視聴者数が 2,180万人、最大同時視聴者数が 4,400万人 とのことです。

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https://www.4gamer.net/games/073/G007372/20191218047/

数字の尺度感がイメージしづらいですが、東京都の2020年の推定人口が約1,400万人とのことです。

2019年10月31日 総務局 報道発表資料
https://www.metro.tokyo.lg.jp/tosei/hodohappyo/press/2019/10/31/06.html

そんな訳で、ゲームの勢いを視聴者数の観点でみていきます。
可視化に使うデータは以下の条件で twitch から集めました。

・twtich が公開しているAPI(https://dev.twitch.tv/docs/v5)で収集
・2019/04/01~2019/08/31 が集計対象
・視聴者数が 1,000 以上の全放送が集計対象
・毎時10分ごとに収集

作成したTableauワークブック

今回作成したワークブックをTableauPublicに公開しました。データソースも公開しています!

各ワークシートの可視化の作成手順や詳細なフィルタ処理は、別noteに記載するので気になったものだけ覗いてみてください。


League of Legends の勢いってどれくらい?

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スポーツと同じように、ゲームはプレイするだけでなく観る楽しみ方も広まっています。月間の平均視聴者数推移合計で見ると、Fortniteと並んで上位ですね。数字で見ても LOL は世界で一番「アツイ」ゲームと言えますね。

7月に1位から3位に落ちていますが、理由は同月の2位にいる「TFT」の影響です。

当時、DOTA2から派生した「オートチェス」というジャンルのゲームが流行り、「TFT」はLOLのキャラクターを使用したオートチェスのゲームで、数字が分散したと考えられます。

世界の人気の配信者はだれ?

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・公式放送を除外した個人の月次の平均視聴者数に限定
・シートの「ユーザー」をクリックすると、月次の配信時間と平均視聴者のタイルが反映されます


上位10人中3人が当時現役プロゲーマー。(Faker, double lift, sneaky)プロを引退済みのambitionやYODAも見受けられます。人を集める要因の一つにゲームのうまさが関係していそうですね。

そして、さすがの Faker 。プロの競技でも配信でもレジェンド。まさに Legends Never Die

配信パワーランキング

せっかくなので平均視聴者数以外の目線で、魅力を数値化していきます。平均視聴者数に加えて、配信時間を反映させて「配信パワー」とします。

・どれだけの人を魅了したかはそれぞれの配信の「平均視聴者数」
・どれだけの間を魅了したかはそれぞれの配信の「配信時間(hour)」

つまり、配信パワーを以下で算出します。

平均視聴者数 × 配信時間 = 配信パワー

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英語の配信者が半数をしめているものの、いろんな国で分散しているように見えますね。パワーが100万を超えるとTOP10入り、200万に近づくとチャンピオンという数字感を覚えておきましょう。

配信パワーは、配信時間が長いほど蓄積されます。FakerやSneakyなどのプロ勢は、配信時間が限られるためパワーランキングには載ってきませんね。

パワーランキングに掲載者に限定して、月間平均の視聴者数と配信時間を散布図で見ます。

中央値でみると、視聴者数は7,400人、配信時間は122時間。以下の調査によると、20~30代男性サラリーマンの月間労働時間の最頻値が180時間以上200時間未満なので、稼働時間は近しく思えますね。


(補足1)月平均365時間配信しているSolaryは、一人ではなくグループでの複数人の配信者です。

(補足2)中国はTwitchとは別の配信サービスが主流のためここのデータには載ってきません。

日本で人気な配信者は?

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数字で見ると圧巻です。スタンミジャパンが群を抜いて配信パワーを見せつけていますね。先日、ミルダムから月500万円で移籍オファーをもらったというだけのこともうなづけますね。

とはいえ、世界と比べると視聴者数も配信時間もまだ伸びしろがあるように見えます。日本での「生配信」での最前線はほかに誰がいるでしょうか?今まではLOLというゲームに絞ってきましたが、ジャンルを問わずに探した結果、私のおすすめの配信者、加藤純一を見ていきます。

加藤純一

要点だけ記載します。人となりが気になる人はyoutubeで放送を見るとよいでしょう。

・1985年生まれの34歳
・ゲーム実況者
・ゲームは特定のジャンルに限定するわけではなく、様々なジャンルを扱う
・ゲーム以外に雑談放送もあり
・youtube liveとニコニコ生放送で配信


普段、youtube live で配信活動をしているので、2020年2月に行われた、ポケモンのゲームの配信のデータを例に、見ていきます。(データの取得開始期間が中途半端で、2月11日~2月29日となっている点にご留意ください)

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2020年2月の配信パワーはなんと180万。データの取得開始時期が2月11日という風に、中途半端でしたので11日までの月初分が欠損していますが、含めるとおそらく200万を超えます。

配信時間は37時間、平均視聴者数は49,000人、ピークはなんと2月19日0時40分の85,000人

・twitchと比べて生放送視聴文化の小さいyoutube live
・2月11日から観測をした、37時間という配信時間

先ほどのLOLのトップ配信者のパワーを思い出してください。加藤純一は以上の2点を踏まえてまだまだ余力を残した180万という配信パワーをもっているのです。

世界と肩を並べる日本人として、youtubeの動画界では、「ヒカキン」が有名でチャンピオンですが、生配信界では「加藤純一」がチャンピオンといえるのではないでしょうか。

(ちなみに、ピークを迎えた時の配信の内容はポケモンを縛りプレイでクリアするもので、敵のフーディンのきあいだまに味方のジバコイルが消滅してゲームオーバーになり、未完となっています)

以上、生配信をTableauを使い、可視化しました。

TableauのVizの作成方法が気になった人は以下の記事を覗いてください。

TwitchAPIでのデータの収集方法は以下の記事を覗いてください。









無理しないでください