スタバは福祉、そして「死にかけ」税

過去記事でも触れているが、私の体力・気力は壊滅的だ。HPもMPもデフォルトが5くらいなのですぐに尽きてしまう。HP5、MP5って、主人公じゃなくてゲーム開始直後にチュートリアル的な感じで倒されるザコ敵のスペックじゃん(ゲームあんまやらないからこの例えで合ってるのか自信がないけど)。

あまりに体力がないので、一年位前に仕事をフルタイムからパートに切り替えた。私は「働いてお金を家に入れる人が偉い、それ以外はゴミ」というスタンスの家庭で育ったのでやたら父親ばかり優遇されており、一年前に私は心の中でなんとなく「私は偉くないんだ…」と思いながら泣く泣く勤務形態を変えた。バリバリ働いてじゃんじゃんお金を稼ぐのが目標だった私は、「体力気力の無さ」の前に敗北した。職場でフルタイムの社員さんと一緒に働きながら、いまだに劣等感でいっぱいになる。社員さんとパートでは仕事の幅が違うことがしばしばある。

「仕事が終わって家に帰ってから」と「休日午前」は、ひとたび横になってしまうと以後全く動けなくなってしまう。でもこれは裏を返すと「予定があったり、外に出てさえいればある程度動いたままでいられる」ということでもある。今日はそれを見越して午前はスタバで仕事関係の勉強をすることにした。

実は一週間前くらいの午前もスタバに来たばかりだ。スタバって決して安くはない。ドリップコーヒーを頼めば一番リーズナブルなのだが、繊細な舌を持っているわけではない私はどうしても「コンビニで買えばいいんじゃない?」と思ってしまう。よって「カプチーノ」とか「ナイトロ」みたいなしゃらくさいやつに課金してしまう。特にナイトロはほんとに美味しい。高いけど。「スタバのドリンク代は空間料金」みたいな話を聞いたことがあるけど、私はその通り、たとえ多少税率が高くなっても店内で飲むようにしている。(フラペチーノ頼まないの?と思われた方がいらっしゃるかもしれないが、残念ながら私は胃が弱すぎて氷が入っている飲み物を飲むことが出来ない。氷が入っていないナイトロが私の中での冷たさの限界だ)

結果1時間くらい勉強出来た。幸い店内は混んでおらず空席がそこそこあったので、他のお客さんにそこまでご迷惑もかかっていなかったと思う。本来なら半日消えていたはずの私の人生だが、500円弱でそこそこ有意義にできた。仮に半日寝込んだとして本当に体力が回復しているのかは定かではない。


スタバってある種福祉だと思う。私はスタバに「死にかけ税」を支払って自分の休日を取り返している。お金はかかるけど、こうでもしないと自分の休日は毎回布団の上で消えてしまうのだ。仮に毎週支払うとすると一回500円かかるとして月2000円の出費。そしてたまにはドーナツも食べたい。スタバのドーナツって大きくてフワフワで美味しい。月一回ドーナツを食べるとして2300円。意外とバカにならないけど、経費として計上しといた方がいいのかもしれない。ちなみにここまで書いて「ひょっとしてこれ、別にスタバじゃなくてもカフェ併設の図書館でいいんじゃない?その方が安いのでは」と気付いたのは内緒である。

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