優等生は、もう飽きた

いい大学に入って、いい会社に就職する。そのうち結婚して子供産んで、あっという間におばあちゃんになる。そんなありきたりな人生を送ると思っていた。

でも、もういい子でいるのは飽きちゃったよ。
周りが期待するような優等生を演じるのは疲れちゃったよ。

いい大学に行けばみんな喜んでくれる。それをモチベーションに勉強していた私は、自分がやりたいことを見失っていた。そしてなんとなーくいい大学に入り、「〇〇大なんだ、すごいね」「将来安泰だね」とか言われながらぬくぬく生きてきた。勉強することしか、私の取り柄はなかった。

就職を考えたとき、私は何に興味があるんだろうかと考えて、待ちの姿勢だったことに気づいた。いつかやりたいことが見つかるだろうと。それは言い換えれば周りの人が自分に期待することをやればいいという逃げでもあった。特出した能力のない私だから、自分と向き合うのが怖かったのかもしれない。そして、そういう人生のレールしか知らない狭い世界で生きていた。

生き方って一つじゃないんだなって気づいたのは、地方に行くようになってから。地方の人の暮らしに触れ、都会とは違う価値観を手に入れた。大学に行かなくても、生き生きと活動している。自分の職業に誇りを持っている。自分の住んでいる町に思い入れがある。
満員電車でイライラしながら会社に行き、やりたくない仕事を文句言いながらやっている都会のサラリーマンの姿しか見たことがなかった私にとって、彼らはものすごく輝いて見えた。
そして、私もこういう風に生きたいと思った。それが、大学三年になる前の春休みだった。

いい大学ってなんなんだ。いい会社ってなんなんだ。それは一人一人違うのに、とりあえず有名であることをよしとする風潮がある。私は働きたくもない企業に自分を見繕って媚を売ってまで入ることに価値を見出せなかった。

今まで自分を封印してきた分、自分を解放したいのかもしれない。それと同時に、自分を出すのが怖い部分もある。多分私は、否定されることに慣れていない。

でも、もう決めた。
誰かの期待ではなく、自分の人生を生きよう、と。
自分がワクワクしながら、誰かを喜ばせられるようになろう、と。

これでおいしいものを食べます🍴 ありがとうございます!