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七夕

七夕は、7月に入ってから当日の7日までと、1週間で終わるというのがとても潔い。季節のイベントは基本的にひと月以上続き、欲望が渦巻いているものだけれど、七夕はただ自分や他人の幸せを願うだけ。ビジネスチャンスを上手く活かせない不器用な感じは、人間だったら仲良くなれそうな気がします。どうかいつまでもそのままであれ。

地元の隣の隣の市、JRを3駅乗り継いだ先、平塚で行われていた七夕まつり。中高生の頃は果てしなく屋台が続いているように感じていました。無限屋台。あの頃の、お祭りに女子と行かれるか、男子だけで行くかという問題。3対3で行った微かな記憶が残っているけれど、そこはかとなく捏造のような気もする。凄まじい人混みなのに、こっそり女子と行っている友達と遭遇してしまう確率の高さ。ハンマーの形をしたビニール風船が無性に欲しかった私は、まだまだガキンチョでした。

夕焼けに家路につくカラスたち。隊列が顔のようでした。イツモシヅカニワラッテヰル。

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