いつまでも漂っていたい海の底だった。
フィッシュマンズと出会った時、佐藤伸治はこの世にはいなかった。
"伝説のバンド"、"天才" 。そんな世間の評価と同様、僕の中でも神格化されていた佐藤伸治が、出会ってから18年の時を経て、改めて人格化し、1999年の逝去による喪失感を味わうことになる。
『映画:Fishmans』の公開を機に、まずは佐藤伸治と近しい人の著書、『僕と魚のブルーズ 評伝フィッシュマンズ』(川﨑大助著)を読む。次に、発売順にアルバムを聴き返す。さらに、特集された雑誌、『永遠のフィッシュマンズ』を読