4月バカ

季節外れな話であるが、わがパソコンは具合が悪く暫く使えず、その時期に投稿できなかったので、今書くことにした。
こんな話をアメリカのテレビが報じたことがある。ニユース番組の後「次はうれしい知らせです」とアナウンサーが笑顔で言うと、こう続けた。「今年、イタリアは好天続き。スパゲテーが大豊作です」。画面には広大な畑。見ていると黒い土の中からスパゲテーがニヨキ、ニョキと出てくる。農家の人々が刈っても刈ってもスパゲテーは減らない。伸びるだけだ。おいしそうなスパゲテーの収穫映像だった。映像は何の断りもなく消えた。

気がついたら4月1日だった。笑わされて、別に目くじらを立てる人はいない。人々に迷惑をかけるような嘘でない限り、人をかついだり、いたずらをしても許されるという欧米の風習。だまされた人がいわゆる「4月馬鹿」である。

起源には、諸説かあるようで、11月1日の万聖節に対して万愚節と呼ぶ。
韓国でも、マヌジョル(万愚節)と言うそうだ。中国では、愚人節と言うらしい。日本では、江戸時代に伝わり、当時は、「不義理の日」と呼ばれた言う。

今は、エープリルフール。罪のない嘘を楽しむこんな日が一日くらいあっても悪くはないと思う。そんな日の必要がないくらい、昨今のうそは満ち溢れている。

「けにげにしく所々うちおぼめき、よく知らぬよしして、さりながら、つまづまあわせて語る虚言、恐ろしき事なり=徒然草 」。


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