睡眠覚醒研究で世界をリードする上田泰己さんによる初の単著!『脳は眠りで大進化する』のエッセンスを先取り。
こんにちは、最高気温が30度も突破の日が増えて、夜が何となく寝苦しい、あるいは不眠に悩んでいるという方も多いのではないでしょうか? これを書いている中の人も過労からくる不眠に悩まされた時期があったのですが、寝られずにいる時間というのは長いもので、白々と明けてくる空を眺めながら改めて日々眠っていることの不思議に思いをはせてみたりしました。
「死んだように眠る」という言葉もありますが、眠り続ければそれは死にも近づいてしまう。毎日7時間なり8時間という一定の睡眠をとって目覚め、活動してまたある時間になると眠くなり、スッと(かどうかは人に寄るかもしれませんが)入眠するというのは改めて不思議なサイクルだと思うのです。
この日々のサイクルというのは、体内時計とも密接に関係しているわけですが、この体内時計(概日時計)の研究、さらには睡眠と覚醒のメカニズムに迫る研究で世界をリードする東京大学医学部教授で、27歳の若さで理研のチームリーダーになった上田泰己さんによる初の単著が発売になります。
https://books.bunshun.jp/ud/book/num/9784166614547
私たちはなぜ眠るのか、眠気とはなにか?ということもわからず、どんな条件が満たされれば眠りにつくのか、ということも解明されていなかった人類最大の謎ともいえる睡眠。ところが、上田さん率いる研究チームがこの10年余りで目覚ましい研究成果を出され、次々とその謎が解かれつつあります。睡眠は覚醒よりもアクティブであることもわかりつつあります。とすると覚醒の意義とは……? 本書はその研究の全容が初めてまとまって語られた1冊なのです。
その研究がわかりやすくダイジェスト的に語られる東大の公式youtubeがあるのでこちらに貼ってみます。
こちらもまた参考になりそうです。
・ヒトは睡眠で、日々「新しい自分」に生まれ変わっている
・睡眠は覚醒よりもアクティブである
・覚醒の意義は「探索」にこそある
・睡眠と覚醒の機構はメモ帳と鉛筆で説明できる
・私たちの体の中には眠気を数える機構がある
・「脳は第二の心臓」かもしれない
・睡眠の解明は知性の解明にもつながる
などなどが語られます。毎日フレッシュに昨日とは違う「新しい自分」に生まれ変わるために。ぜひお手に取ってみてください!!