ごちゃまぜネーム

私の名前にはひらがなと漢字が混在している。

わかりやすい例が「田中みな実」である。
「みな」がひらがなで、「実」が漢字。私の名前もそんな感じ。

小さい頃、教室の中ではよく珍しがられた。
名前は全部漢字である、と考える人が多かったから。全部ひらがなならまだいい、私は中途半端。
だから、「自分の名前すら全部漢字でかけないの？」なんて馬鹿にされることもあった。

名前の由来を知ったのは小学生のころだった。
宿題に尋ねられて、親に聞いた。

「どうしても使いたい漢字があって使った。あとは、考えるの疲れちゃって。ひらがなってかわいいし、それでいいやって思ったんだよね。」

え…。はああ…。なんと単純な。
もっと深い理由があると思っていました。
丹念な私に比べ親はあまりにもいい加減だった。

それでも長年使うと愛着は出てくるものだった。
メールやLINEで漢字の部分をちゃんと漢字で入力してくれる人がいた。そんな忠実な人を好きになることが多かった。

今でもたまに珍しいと言われる。
ただ、それで茶化されることはない。
仕事柄、年配の方に自己紹介することが多い。
自己紹介をすると大体名前を可愛がってもらえる。珍しさからすぐに覚えてもらえる。
少しくすぐったいけど、悪くない。

自分の名前を大切にしてもらえるのはやっぱり嬉しいみたいだ。