さて、井の頭公園の散歩もそろそろ終わりに近づいてきましたが、先日オオタカの気になる研究報告がありましたのでお知らせします。オオタカは井の頭公園にも姿を見せるだけに、興味ある研究テーマでした。
研究報告のタイトルは、「営巣林への立入制限は都市近郊に生息するオオタカの繁殖成功を促進する」 (日本鳥学会誌, 71巻 2号 p.185-191. 板谷 浩男, 夏川 遼生, 守屋 年史)です。
人の接近制限がある場所とない場所で繁殖率が違うのかという調査です。三鷹市・武蔵野市を含む多摩エリアの18ヵ所の巣のサンプルでの結果は、「人の接近が制限された巣は繁殖成功度が高い」、接近制限のない場所と比較して約3倍の差が出たことを伝えています。
研究報告の最後「人と野鳥の正しい距離感とは」という見出しの本文に、
と記されています。
バードリサーチニュース
「ぶんしん出版+ことこと舎便りVol.22 2023/3/17」掲載