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井の頭公園の散歩(12)井の頭公園の開園は地元の大きな支援があった

 5月1日の朝日新聞むさしの版(江戸川区民からも読んだとの連絡があったので多分東京全域に配信された模様)に、「井の頭公園開園時の新史料」「整備に地元の若い力結集」「ガリ版の役割表■おでんで乾杯」の見出しが躍った記事が載りました。
 井の頭恩賜公園は今から105年前に開園しましたが、開園に向けての整備を三鷹村や武蔵野村の青年たちの力を借りたという東京市の記述がありました。それを裏付ける「大正六年 井のかしら公園工事帳」や、開園前日の1917年(大正6年)4月30日に地元有志による開園祝賀会の詳細を示す貴重な史料が見つかったという記事です。史料は三鷹市牟礼在住の岩崎兼男さん(95歳)が父親の久右衛門さんの残したものを保管していたものです。
 実はこの史料、4年前の三鷹商工会の「三鷹まちゼミ」に参加した文伸が、井の頭公園の100年の歩みを写真で紹介するゼミを開催したときに、岩崎さんが持参してくれたものです。特に、ガリ版刷りの「井の頭恩賜公園開園祝賀会役割表」には、東三鷹尋常小学校長の髙橋友一郎さん(当時55歳)や吉祥寺駅誘致運動の尽力者の一人河田太左衛門さん(当時57歳)など、当時の有力者が散見されています。その中で当時28歳の岩崎久右衛門さんも警備係として役割を担っていましたので、多分誇らしい気持ちがあり、大切に保管されていたと想像するのです。
 今回発行しました『井の頭公園100年写真集 ハンディー版』にその一部を紹介いたしましたので、ご購入いただき(笑)ご確認願います。


メールマガジン『ぶんしん出版+ことこと舎便り』Vol.12 2022/5/16

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